ニコライ 活字に溺れる

ニコ:朝一番に取り込んだ新聞の上はなかなかヒンヤリで気持ちがよいでな。

ニコ:しかし、絨毯の肌触りも捨てては置けぬのう。おぉ、そうじゃ、これ、侍従、侍従はどこか。
侍従:はい、ここに。朝っぱらから何用にございますか陛下。
ニコ:そち、ちょっとこれを朕の上に被せるのじゃ。これで絨毯のチクチクとヒンヤリ新聞の感触が一石二鳥じゃ。我ながら名案であろう。
侍従:はぁ~。何を言い出すかと思えば。これでよろしゅうございますか?
ニコ:良きかな、良きかな。

ニコ:しかしちょっと重いのう。これは誤算であったわ。これ侍従、もうよいぞ。これを下げてくれ。
侍従:いけませぬなぁ、この新聞にはこの世の人々の苦悩、喜び、悲しみが活字に凝縮されておりますれば今暫く活字の重みをしっかりと噛み締めるがよろしゅうございます。よろしいですな!!!
ニコ:もう十分じゃ。これ、なんとかせぬか。

ジョゼ:おめでたいったらありゃしないわね。

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