ニコライ 侍従からの報告を受ける
ニコ:なるほど、状況はよくわかった。
それは難儀であったの。
ところで侍従、ひとつ訊いてもよいかのう。

侍従:ははぁ。陛下のお言葉に対し、塞ぐ耳を臣は持っておりませぬ。
ニコ:うむ。
何故そちは胃潰瘍もどきなどなったのか、陳には理解できぬのじゃ。
考えてもみよ。
そちは会社に行っても仕事は真剣に取り組まぬしの、しかも上司には
平気で盾突くしのう。そのせいで上司の覚えもめでたくは無いでな。
家にいれば家にいたで給仕係の言うことに対しいつも生返事じゃ。
ストレスなど溜る訳がなかろう。

侍従:お恐れながら申し上げます。陛下。
ニコ:なんじゃ?

侍従:臣が自己分析するに、おしむらくは、あんなことやこんなこと、
あまつさえこうすればこういうことになったのが胃潰瘍もどきの状態
になったのだと考えまする。
如何ですか陛下!!
この期に及んでまだ臣に説教をするつもりでございますか(怒)!!!!
ニコ:ぬ、ぬぅ....。

侍従:お陰で給仕係に酒は飲むなだの、味付けは薄くするだの、肉は駄目だの、
ごはんは1杯だけとか、散々にございまする。
臣は身長170㎝体重64kg、腹も出ていないし、メタボでもありませぬ。
これも一重に陛下が臣に対して行った仕打ちの結果にございます。
ニコ:......。

侍従:まぁ、それはそれとして、酒も法度となりましたが、さいわいにも
週末だけ量限定で許可は下りましたが....。
ニコ:この際じゃ、あの平民を潰す絶好の機会じゃのう。
侍従:いけませぬ。陛下。斯様なことをすれば暗殺されかねませぬぞ。
ニコ:うっ!!剣呑じゃ。では、一体どうしろと言うのじゃ。
侍従:臣の状況は絶対機密になさいませ。
臣に考えがございます。
ニコ:聞こうではないか。
侍従:ではお耳を.....。

ジョゼ:侍従のおじさん、遅いわねぇ。何をやっているのかしらね。

宮殿たるところ、常に陰謀、謀略が渦巻くところ。
そんな密談があるとも知らず、一人侍従を待ち続けるジョゼフィン姐さんであった。
次回へつづく。
(って、またシリーズかするのか?この話)
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