侍従 趣味を語る
いや、これと言って胸を張ることもないのだが、侍従は歴史好きである。
通り一辺倒の歴史ではなく、その時代の人間の苦悩、欲望、喜び、悲しみを現在残っている文献から拾い読みして知識を深めるのが楽しいのである。
歴史とは、その時代その時代を記録している生き証人なのであるが、人間の歴史とは突き詰めていくと戦争の歴史なのである。
そこで今日はこんな本を買ってきてしまった。
本屋に行って衝動買いってやつである。
侍従 :おや、陛下。
人間の歴史に興味がおありですか?
ニコ :皇帝たるもの教養として知っておいて損はなかろう。
これ、侍従。早速開いてみよ。

侍従 :ははぁ。
ニコ :なんじゃ!!これは!!!
人が死んでおるではないか。
ジョゼ:酷いわね!!

侍従 :戦争をやると勝っても負けても人が死にます。
有史以前から続けてきた人間の業でございますれば。
ニコ :愚かなものじゃ。
5000年も営み続けて何も変わっておらんのう。

侍従 :だからこそ歴史学は必要なのでございます。
過ちを繰り返さぬために過去の歴史の経緯を学ばねば同じことを
繰り返しますゆえ。
ニコ :何故ゆえ人間は殺し合いをするのかのう。
歴史文献がこれだけ出ているにもかかわらず何一つ学んでおらぬ
ではないか!!!
朕は悲しくなってきたのじゃ。

ジョゼ:戦争って当事者じゃなければ、これほど儲かる商売はないのよ!!

侍従 :仕方がありますまい。それが人間の知能の限界なのでございます。
ジョゼ:カルマってるわね。

住む時代が変わり便利な世の中になっても終わらないのが戦争の歴史である。
貧困、民族間紛争、偏見。
ありとあらゆる問題を引っ張って現在も人間の歴史は続いていくのである。
ニコ :もうよい!!十分じゃ!!
早くあれを用意せぬか!!!

ジョゼ:ご・は・ん!!なのよ!!!

侍従 :はい、只今ご用意致します。
やれやれ。
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