ニコライ ご立腹す
実は、宮廷では毎年ウィーンフィルのニューイヤーズコンサートを必ず拝聴する。
クラッシック好きの侍従にはこのイベントは毎年欠かすことのできない風物詩である。
この世に生のあるうちに必ずウィーン学友協会大ホールでコンサートを聴くのが最大の夢なのだ。
そんなニューイヤーズコンサートをニコライ、ジョゼフィン、給仕係と聴いていたのだが....。
ジョゼ:侍従のおじニャン、コンサートにはシェリー酒をやりながら
テレビの前で聴くのがお勧めなのよ。

侍従 :おぉ、ティオペペでございますか。
では、一杯。
ジョゼ:Nein,Nein.前払いなのよ!!
侍従 :(生意気に独逸語かい!)はいはい。
あ、モフモフモフモフモフモフモフぅ。

そんな、いい気分の中でコンサートも終わったのだが。
侍従 :いやー、ダニエル・バレンボイムよろしゅうございましたなぁ。
ね、陛下。
おや?陛下。如何なさいました?
ニコ :不服じゃ。

侍従 :何がでございます?
ニコ :今年も朕の皇帝円舞曲が演奏されなかったでな。
何か物足りないのじゃ!!

に、ニコライよ。
皇帝円舞曲はお前のための曲ではないのだよ。
当時、プロシア帝国との戦争に負けて落ち込んでいたハプスブルグ帝国のフランツ・ヨーゼフ2世のためにヨハン・シュトラウス2世が書いた曲なのに....。
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