侍従 この世の苦難が始まった日を思い出す
各位信じられないかもしれないが、当時その地域は家でお産することが当り前であった。
その女は百姓の家の次女に生まれ、体が弱いばかりに百姓の家に嫁ぐこともできず、その女と一緒になった内地から来たなんの財産もない家の次男坊(給料取り)との間にできた子を産むため七転八倒していたそうな。
産婆の本家の婆さん曰く、
「このままでは母体が危ない」
と、いうことで降りしきる土砂降りの中(何とその日は雨だったそうな)、急遽その女の相方で内地の次男坊とその女の兄である百姓家の長男坊とその父親が馬車に幌を掛け、それを使って天使病院なるところまでその女を運び、稀に見る難産の結果、男児を一人出産した。
何を隠そう、その生まれた男児が侍従である。
(給仕係に言われるまですっかり自分の誕生日を忘れていた侍従である(^^;)。
信じられないかも知れないが、当時は馬車が平気で走っていた時代である。
(所詮札幌なんてこんな街さ。だって元はといえば植民都市だもの)
そんな中、闇の商売ニャンを摘発するために何やらモゾモゾしている1ニャンと1人の姿がここにあった。
ニコ :と、言う訳でな侍従。
今日はそちの誕生日であったな。

侍従 :なんと、覚えめでたきとは、まさにこのこと。
陛下のお言葉、臣には身に余る光栄にございまする。
ニコ :あたりまえじゃ。
君主たるもの臣下の誕生日くらいは知っておかずしてなんとする。

侍従 :光栄のあまり言葉もございませぬ。
ニコ :そこでじゃ、そち、それをネタにしておとり捜査をせい!!

侍従 :と、言いますと?
ニコ :敢えて奴等の店に顔を出せと言うておる。

侍従 :而してその心は?
ニコ :未成年の自称女神が接客したら、あの平民もろとも一網打尽にするのじゃ。

侍従 :なぁるほど。
流石は陛下。重ねて臣は感服致しましてございます。
ニコ :やれやれ、全く鈍い奴よのう。

そんな初歩的な捜査でひっかかるジョゼフィンとも思えないが....。
で、そのようなことを全く意に介することなく開店準備をしている2ニャンがまたここに。
ジョゼ:女神様、今日はこの2本をお神酒として客(鴨:侍従)をひっかけて
頂きますなのよ!!
フレイ:あいわかったのぢゃ。

続く(のだろうか?)
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