侍従 狼狽するもジョゼフィン動じず
喜び勇んで仕事の依頼先から帰宅しテレビのスイッチを入れる。
あぁ!!ファイターズ!!!
負けてるじゃん!!!
どうしたダルビッシュ!!
WBCで疲れたか?
どうしたファイターズ打線!!
岩隈はやはり攻略が難しいか?
果たして初戦を勝利で飾ることを能はず。
明日は勝つだろう!!
さてと、それはさておき。
世の中、如何なる危機に対してもうまく立ち回り、気がつくと漁夫の利をいうものをかっさらっていく天性の才能を持ち合わせている者がどの時代にも必ず存在する。
道徳的な善悪はさておき、自然界の中に置き換えるとこういう者が常に種としての進化を繰り返し、やがては食物連鎖の頂点に立って行くのである。
而してそのような能力とは全く無縁の小心者の侍従である。
侍従 :お嬢様!!
来ました!!
証人喚問の出頭通知が帝国議会より発行された由にございます。
あわわわ。
ジョゼ:ふわぁ~、何そんなに狼狽しているなのよ。

侍従 :癒着が暴かれた暁には共にシベリア送りにございますぞ!!
ジョゼ:いいことなのよ。
あんたは、知らぬ、存ぜぬだけ言ってればいいなのよ。
既に手は打ってあるから心配はいらないなのよ。

侍従 :で、ですが過去に、かの国ではロッキード事件という前代未聞の戦後最大の一
大スキャンダルの例ございますれば。
(あの事件の証人喚問は子供ながらに見ていたが強烈だったなぁ)
ジョゼ:もう一度念を押すけど、何を訊かれても余計なことは一切言わず知らぬ存ぜぬを
繰り返すなのよ。
いいわねなのよ!!
当時の児玉誉士夫、小佐野賢治の証人喚問のビデオを見て練習しておくなの
よ!!

侍従 :か、畏まりました。
ジョゼ:ん~、さてと、後はあの堅物をどうするか、なのよ。

堅物↓

ひたすらこの世の暗躍を司るジョゼフィンお嬢。
どこまで闇の力を行使するつもりなのであろうか....。
ニコ :のう、自称女神。
朕の帝国議会は今、一体どうなっておるのかのう。
フレイ:妾がそんな難しいこと知る訳ないのぢゃ。
何やらわからぬが、あの平民は心底楽しんでいるようぢゃの。
全てはあの平民に任せておけばいいのぢゃ。

相も変わらずお気楽なこの2ニャンである。
