ニコライ 遭難事件を憂う
侍従にとっては喜ばしい限りである。
このまま、秋になってくれないものか。
あ、これでは玉ねぎの出来が良くないか。
ニコ :しかしのう、平地でもこの気温じゃ。
山では寒かろうな。

侍従 :あぁ、陛下。
あの遭難事件でございますか。
見方によっては八甲田山事件以来の遭難事件でございますな。
ニコ :今後の警察の捜査で次第に全容が明らかになろうが、たぶんツアー
参加者がガイドの言うことを聞かなかったのが原因が真相じゃろうて。

侍従 :と、いいますと?
ニコ :そこはそれ、あの世代じゃ。

侍従 :そうとばかりも言えますまい。
ガイドの経験不足、判断ミス、ツアー会社側の無理なスケジューリング
と言うのもありましょう。
ニコ :あ、侍従。
そち、今、とんでもなく世間から非難されるようなことを考えたであろう?

侍従 :め、滅相もない!!
あの世代が少しでも減れば年金を食いつぶされないで済むなどと、
そのような恐ろしいことは考えたこともございませぬ。
ニコ :朕はそこまで言っておらぬがのう。

侍従 :う、ぐ!!
こ、これは失言。
楽しみにされていた登山で大変な惨事となってしまったトムラウシ遭難事件。
関係各位には今後このような悲劇を繰り返さないようにしてほしいものである。
(これじゃ、残された家族は泣くよ)
ポチっとされたし
