侍従 暴走す!!
努々、本気にされぬよう。
先進国と呼ばれる議院内閣制の国家の中で一国の宰相がこんなに入替り、議会が頻繁に解散する国家も珍しい。
いや、皆無に近い。
と、言うよりもオリエント(古代ギリシアからみた東方の地)と言われる小アジアから極東と言われる東洋まで民主制という概念が近代まで全くないのであるから高々施政100年くらいでうまく運用なぞできるわけがないのである。
政党の乱立および議会における品のないヤジの多さは民主政治が成熟していない揺るぎない証拠である。
今週中に衆議院が解散する。
選挙となれば民主党が圧勝すると言われている。
民主党が政権をとれば今までよりはましになるかもしれない。
ただし、よくはならない。
国民一人一人が政治のせいにしている限り、何とかしようとして脳みそをフル活用しない限り政治家が何をしたところで好転はしないのだ。
そうなってもいいように、食って行けるように、親は高い学費を出して子供を少しでも上の学校にあげ、高等教育を受けさせているはずでなのである。
(残念ながら生かされているようには見えないが)
ニコ :では一体どうしろというのじゃ、侍従!!

侍従 :この際でございます。
議院内閣制などやめて寡頭政治でもやればよろしいのでは。
ニコ :なんじゃ?その寡頭政治とは。

侍従 :どうせ有権者は有能な議員を見抜く目は持っておりませぬ。
であれば選挙など時間と労力の無駄にございます。
せっかくなので民衆の人気など一切無視して政治に適正がある者だけに
国家施政を行う特権を与えればいいのでございます。
ニコ :では、その適正を誰が如何に決めるのじゃ。

侍従 :幸いなことにこの国の官僚は世界有数に優秀でございます。
その者らに適性試験を作成されればよろしい。
ニコ :それでは民衆からの不満が続出じゃろう。

侍従 :それはこの際問題ではありませぬ。
民衆には食の保障と娯楽さえ与えておけば不満の声などそのうち消えまする。
過去の歴史がそれを証明しておりますれば。
ニコ :その保証する金はどうするのじゃ。
この国は借金まみれではないか!!

侍従 :そのような問題は武器輸出を解禁にすれば一気に解決にございます。
メイドインジャパンの戦車、小銃、等々、世界中が涎を出して欲しがりまする。
もの凄い収益でございます。
これを社会保障費とインフラ整備に回せば一気に財源問題は解消にございます。
ニコ :それでは憲法に反するではないか!!

侍従 :憲法も宗教も所詮は人間の知能の範囲内で作ったものにすぎませぬ。
完璧であるはずがないのでございます。
宗教にしても完璧であれば2000年もの間、パレスチナの地で人間同士が
殺しあいなぞするはずが無いではありませぬか。
ニコ :う、ぐ、ぬぅ。

侍従 :兵器製造は雇用問題も一気に解決できます。
人間の知能が向上しない限り戦争は絶対この世から無くなることはございませぬ
ゆえ。
武器需要は絶対無くなりませぬ。
国内に誰も文句を言うやつはいなくなりましょう。
あと、ついでに百姓を生業とする者には国家が全面優遇措置を取れば食糧自給
も一気に倍増でございます。
土地が足りなければ大陸に拠点を作ればよろしいのでございます。
企業が農作物を現地で原住民を低賃金で雇用し、生産するという形であれば
侵略にはあたりませぬ。
あ、そうそう。
放送局、出版会社、新聞社に言論税をかければ国家収益も倍増でございます。
税金を払えなければ放送、発刊禁止にすればよいのでございます。
この場合、納税を果たしていない罪でございますれば言論統制にはあたりませ
ぬ。
言論の自由は保障されます。
ただし税金さえ払えば。
であれば、つまらない娯楽番組、タブレット誌も減り資源保全と温暖化も抑止
でき一石二鳥でございます。
ニコ :これ、侍従!
なんということを考えておるのじゃ!!

侍従 :この際でございます。
世界中から嫌われ憎まれても俺たちだけは絶対最後には絶対生き残るという思
想を持たねば今後、この国では今までやってきたような生活は維持できませぬ。
ニコ :侍従、そち乱心したか?

この国のこんな政治がこのまま続くとこんな考えを持った輩が絶対力をつけてくる。
そうなればまた近隣諸国、強いては世界に対しまた不幸を及ぼすことになる。
過去にこの国はそうなりそうな時、またはそうなった場合の時は維新の志士達が立上り国を変え、また暴走した時には米軍がすべてを空から焼き払ってくれた。
そうやってより良き国に代わって行ったのである。
(そのために多くの人命が失われ、一時的に生活を破壊されるという代償がついたが)
そんな治世にならないよう、みんな何の不安もない生活ができるように一人一人が必死に考え、政治に参加し、世の中を変え自分の選んだ有権者がおかしなことをしたら弾劾するくらいの意気込みでよくしていこうとしない限りこの国は滅亡の道へと辿っていくことになる。
今度の衆議院選挙、必ず投票することを切に望むものである。
そうは言っている侍従であるが、基本的には世界中なんて焼き尽くしちまえと思っている悪人である(笑)。
ニコ :侍従、やっぱりそちにはシベリア送りになってもらうのが世のため人のためじゃ。

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