ニコライ メッキの寛大さを見せつける
この地域では、臣民たる子供達が一軒、一軒回り、
「ろーそく、だぁせぇだぁせぇよぉ~、
出さなきゃ爪でひっかくぞぉ」
と、言ってお菓子やら飴玉やらを収奪していくのである。
そういう侍従も子供のころは収奪の限りを尽くしたものである。
侍従 :と、言う訳なのですが、宮廷兵糧物資庫にお菓子の用意を怠りまして
ございます。
如何なさりましょう?
ニコ :何?
全く、そちらしくないのう。
だいたい、そちはのう....。

「ろぉ~そく、だぁ~せぇ~だぁ~せぇ~よぉ~....」
侍従 :あ、来たぁ!!
如何なさいましょう。
陛下、陛下ぁ!!
ニコ :えぇい!!
うろたえるでない!!
宮廷庭園に行き、子供たちにジャガイモを掘らせるのじゃ。

侍従 :よ、よろしいのですか陛下!!
ニコ :苦しゅうない。
今年は自称女神の力をもってしても全国的に農作物は凶作じゃ。
臣民達の親もお菓子よりは価格の高いジャガイモのほうが嬉しかろう。
今時の親たる臣民も子供にジャガイモの掘り方も教えられまいて。
どのようにジャガイモが採れるのか夏休みのいい勉強になるでな。

侍従 :おぉ、それは名案。
臣は改めて敬服致しましてございます。
流石はニコライブルクに君臨する名君であらせられます、陛下。
では早速。
そんな訳で喜びながらジャガイモを掘って持ち帰って行った子供達である。
(このような攻撃が4波に渡って収奪にあったのは言うまでもない)
ポチっとされたし
