ニコライブルク 東の帝国より慰問品が届く
その国の大使館は東京の元麻布にあるのだが、その場所とは別に裏の大使館なるものもこの国には存在する。
そのような中、その裏の大使館に期限付き駐在武官として里帰りを兼ねて内地に帰還された伯爵夫人ことおば様より、オーストリアの嗜好品を頂いたのである。
またしても時間は遡る。
侍従 :陛下、お嬢様、女神様!!
同盟国より慰問の品が届きましてございます!!

フレイ:わぁ!!ハプスブルクとスイスのお菓子ぢゃ!!

ジョゼ:凄いじゃないなのよ!!
独逸語あたしちょっとしか読めないなのよ!!

侍従 :ご安心くださいませ。
後で給仕係に翻訳させますゆえ。
ニコ :お?
こ奴はアマデウスではないか!!
暫く新曲を出しておらぬと思えば、こ奴め作曲をせず斯様なところで
チョコレートを作っておったか!!
(因みに侍従は歌劇フィガロの結婚 序曲が大好きなのである。あの歌劇は何度見ても面白い)

侍従 :あ、いや、お言葉ですが陛下、モーツァルトはかなり昔に逝去されて
おりますれば....。
ニコ :伯爵夫人殿下。
ニコライである。
この度は数々の贈り物、感謝しておるぞ。
内地に帰還してもそなたには多忙の日々が続いておろうが可能な限り
ゆっくり養生するがよいぞ。
また、彼の地に戻った折にはそちらのニコライ陛下に朕から謝辞を
伝えてくれ給う。
よいな。

おば様、わざわざの慰問品、本当にありがとうございました。
しかも直筆のメッセージまで戴きまして。
そちらのお菓子、チョコレートはまずこの日の本の国では食す機会がほとんどありません。
ましてや植民地においておやでございます。
大事にありがたく戴きたく思います。
(すでに半分食べてしまいました(笑))
ニコライブルクの同盟国のニコライ陛下に繁栄あれと思う各位はポチっとされたし
