侍従 乳母を思い出す
乳母と言っても人間のことではない。
侍従の家から車で3分のところに侍従の祖父母の家がある。
ご存じの通り玉ねぎ百姓である。
侍従がまだ幼い3歳から4歳のころ祖母の家には馬がいた。
各位、競走馬を考えてはいけない。
農耕馬である。
品種は、ブルトンとぺルシュロン。
足は太く、がたいはとてもでかい。
ブルトンの馬の名は、「オニツカ」。黒毛である。
彼は気性がとても荒い。だが、仕事をさせると天下一品である。
一方、ペルシュロンの馬の名は「アカツカ」。栗毛である。
彼女は、気性がとても優しい。
侍従は幼きころ、よくアカツカに遊んでもらったものである。
背中に乗って畑の中を散歩してくれたり、鬣を引っ張っても決して怒ることなく侍従の面倒を見てくれたものである。
そんな彼女は、ジャーマンシェパードの幸助とも仲が良かった。
幸助も侍従の面倒をよく見てくれたものだ。
そういった意味では侍従はとても幸せな幼児時代を送っていたのである。
だが、オニツカは侍従には厳しかった。
一度オニツカに悪戯をして後ろ足で蹴られて3m吹っ飛んだことがあった。
よく生きていられたものである。(多分手加減してくれたのであろう)
アカツカには優しさを、オニツカには男に生まれし厳しさを、幸助には我慢することの大切さを幼な心に学んだ侍従である。
幼き記憶ではあるが、たしか今日はアカツカの命日であった。
彼女は本当に辛抱強く、優しい心根の持ち主だったのである。
(あん時は、泣いたなぁ、丸1日しがみついて離れなかったっけ)
侍従: あの頃の雄(男)も雌(女)も強ぉございましたよ。陛下。
ニコ: なんじゃ?
朕に何か言いたいことでもあるのか?侍従!!

侍従: いいえ。
滅相もございませぬ。陛下。
そういった意味では、陛下が如何にヒヨヒヨかなどと言うことを
言うつもりもございませぬ。
ジョゼ:いや!!
この男はヒヨヒヨなのよ!!

侍従 :まぁまぁ、お嬢様。
フレイ:この男にはそんな甲斐性はないのぢゃ!!

侍従 :まぁまぁ、女神様。
そうは言ってもニコライは、宮廷には無くてはならないニャン物なのである。
ポチっとされたし
