侍従 生まれて初めて歯医者へ行く
歯の丈夫な奴ほど健康でボケることなくに長生きすると言うのはあながち都市伝説でもないようである。
給仕係:侍従殿。
もう四十路も半ばなのだから歯の健康診断をしてくるがよろしかろ。
侍従 :必要ないわ!!
給仕係:いいから行ってくるがよろし。
ニコ :給仕係の言うとおりじゃ、侍従。
つべこべだべってないで、さっさと行ってまいれ!
よいな!!

侍従 :ははっ。
何を隠そう、侍従は生まれてから一度も歯医者というものに行ったことが無い。
と、言うよりも一族で歯医者に行くのは侍従が初めてではなかろうか。
(なぜか、侍従の一族は皆歯が丈夫なのだ)
なので虫歯の痛さや歯医者の恐怖というのがまるでわからないのである。
歯医者に行ったらまずレントゲンを撮られ、歯周病のチェックをされた。
当然のことながら虫歯は無い。
歯科医:歯の生え方も、顎もしっかりしていますな。
歯周病も全く見受けられません。
親知らずも4本全てしっかり噛みあってるし、80歳まで大丈夫でしょう。
この様に歯がこんなに丈夫な人は見たことがありません。
と、まで言われる始末である。
そりゃそうだろう。
歯が丈夫な奴が歯医者に来る訳が無いのだ。
外出する予定がない場合は全く歯を磨かない侍従。
至って思いついたときにしか歯磨きを口臭が気にならない程度にしかやったことのない侍従。
客(または人)に会う時だけにしか丹念に歯を磨かない侍従。
この歯の丈夫な遺伝子だけは代々の先祖に感謝である。
だが、悲しいことにまじめに歯磨きをしても虫歯になる給仕係のような奴がいるのもこれまた世の中でなのである。
あぁー!!くそ!!
検査費かえせー!
だから歯医者なんか行く必要が無いって行ったのに!!
(プンスカ!!)
って言う侍従も器がほんとに小さい人間なのである。
ポチっとされたし
