侍従 強い憤りを隠せず
この国では幸いにも親の出自、職業、社会的身分に関わらず本人は将来の職業の選択の自由が憲法22条第1項より手厚く保障されている。
但し、これは公共の福祉に反しない限りという条件がつく。
しかし、いくら憲法で保障されることが頭ではわかっちゃいるが感情が許さない場合があるのもこれまた世の中ってもんである。
この前振りでもうお分かりであろう。
昨日、何を血迷ったか我らが宰相閣下が、政界を引退すると農業をやりたいそうである。
ニコ :おぉ、侍従!?。
如何したのじゃ?
そちにしては珍しく頭から間欠泉が噴き出しておるのう。

侍従 :へ、陛下。
臣は、ちょっと外へ行って地面に深ぁい雪穴を掘ってまいりますれば。
ニコ :うむ、良きに計らえ。

侍従 :ははっ!
んで、地面に雪穴を深ぁく掘った侍従である。
早速王様の耳はロバの耳実施である。
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こらぁ!!百姓をナメとるんかぁ!!
おどれのような生涯、鉛筆と箸と茶碗以外重い物を持って育ったことのない奴が齢を取ってから百姓が出来ると思っとるんじゃあるまいな!!
百姓はなぁ、耳の穴も、鼻の穴も、口ん中も眼の中も全身泥まみれになりながら輸入した農作物に負けないため品質と味を良くする努力を日々怠らず疲れたなんぞ言ってられない状態で連休なんぞ言う言葉とは無縁にせっせと一年中農奴のように働けんもんには務まらんのじゃい!!
しかもな、上手く育っても台風でいっきなり全滅して今迄の苦労がパァになるんだぞ!!
これほど博打に似た職業は無いんじゃ!!
そうなると大赤字になってやりくりが大変なんだぞ!!
自分の金の収支もどうなっているかわかっとらん奴が自分で経理やって農家で食っていけるんか!!
目開けたまんま何寝言いっとんじゃい!!
まぁ、赤字になったところでおどれにはブリジストンから嫁いできたお金持ちの母ちゃんがいるから困らんわな!!
百姓と言う仕事が老後に第一線を退いた者が出来る職業だと思ったら大間違いじゃ!!
理想で農作物が簡単に出来ればだれも苦労はせんのじゃい!!
こん、たく〇んけ!!
それにな、子育て支援で巷の家族を官邸に呼んで意見を聞いただぁ?
あんなカメラを意識したいい格好しぃの家族呼んで本当に庶民の目線にたったつもりでいるのか?
本当に庶民の目線での声を聞きたければなぁ、あのような小奇麗な格好して上品ぶった家族なぞ呼ばず、呼ぶべき方々はなりふり構わぬ『大阪のおかん』じゃ!!
『大阪のおかん』を呼ばんかい!!
彼女達の方がなんら臆することなくズバッと国政によっぽど役に立つ話が聞けるわ!!
国民がオリンピックに注意がそれている間にこれ幸いとばかりすっとこどっこいなことばかりしおってからに!!
んな、くっだらないこと言ったりやったりする暇があればさっと予算成立させんかい!!
こんの、ほ〇と!!
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ニコ :どうであったか、侍従。
すっきりしたか?

侍従 :あぁすっきり(しませぬ!!)。
今言ったことは4月の上旬に雪が解けたらどこぞとともなく聞こえてきます。
ポチっとされたし
