ジョゼフィン フレイヤ暴言事変収束を試みる
4年に1度に行われる平和の祭典の終結である。
と、言うことは....。
侍従 :陛下!!
オリンピックが終わりましてございます。
いまこそ防衛発令を!!
ニコ :こん、大馬鹿者!!
今回の一件はこちらに非があることとはいえ、2重王国からの防衛のためにタム
すけ共和国に橋頭堡を築くと言う名目の侵攻は、決して許さぬ。
これは勅命である!!
よいな!!!

侍従 :ぎょ、御意(汗”)。
ニコ :安堵いたせ、侍従。
今頃あの平民が着実に手を打っておるわ。

ジョゼ:ふむふむ、抜かりはないわねなのよ。

ジョゼ:ささ、女神様。
今回は女神様の威光を更に高めるなのよっ。
そこで特別な祠をご用意致しましたなのよっ。
早速御輿入れしてくださいませなのよっ。

フレイ:良い心掛けぢゃ。

ジョゼ:っそれ!!
皇太子殿下、今ですなのよ!!
入口を塞いでくださいなのよ!!

アレク:相わかったにょじゃ!!
女神よ。
許しぇ。
こりぇも世界平和にょためじゃ。

フレイ:あ、しまった、謀られたのぢゃ!!

ニコ :どうじゃ?平民。
上手く行ったか?
ジョゼ:任務完了なのよ!!

而してこのようにしてタムすけ共和国は戦火を免れたのであった。
が、しかし後日、ここに密談をしている輩が約2名....。
侍従 :なれど陛下。
これであの気性の荒い「てん女王様」が鉾を納めてくれましょうや。
ましてや彼の国は知略に長けた「レディージェネラルまこと」と言われる名宰相
がおられます。
ニコ :何を言うておるのじゃ侍従。
大事なのは先に相手に手を出させることが肝要じゃ。
さすれば正義の名目も我が帝国にある。
他国もこちらに靡くに違いないわ。
名目がある以上、邪魔する者はおらぬ。
あとは名目を盾に我らのやりたい放題じゃ。
儲かると見ればあの平民も無碍に敵には心を売るまいて。
商売上手のあの者のことじゃ。
そこそこ儲けになれば紛争終結の落とし所も上手く外交交渉でまとめるじゃろう
て。
彼の国のあの者も名宰相と言われる逸材じゃ。
我が帝国のあの平民ともども任せておけばよい。
これで両国は安泰じゃ。

侍従 :なぁるほど。
ニコ :馬の生き目を抜かなければ食い物にされる世の中じゃ。
外交とは二重三重の手を打っておくものじゃ。

侍従 :流石は我が陛下。
陸軍士官学校の外交学の習熟は素晴らしいですな。
臣は感服致してございます。
ニコ :何を言うておる。
そちは一体何年朕に仕えておるのじゃ。
日頃そちが言うておることではないか。

侍従 :ふふふふ。陛下もなかなか悪ですな。
ニコ :勝った者が自分の価値を広め歴史を都合のいいようにねつ造することが出来るの
じゃ。
悲しいことじゃがこの世ではそれが古より続く正義というものだでな。

この世の中、きれいごとばかりでは平和は保たれないのである。
しかし、善にゃん面していても意外なところに悪は潜んでいるものなのである。
各位。
努々、気を緩めることなかれ。
(また思い出した時に続く...かな?)
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