ニコライ ホンマグロ枯渇に懸念を示す
民衆が調子こいて後先を考えず、あれもこれもと当たり前のように手に入るのが当然と思っていると、いつの間にかそれはイナゴの集団と化すのである。
ニコ :のう、侍従。
巷では劣性遺伝であるが故に毛髪と眼色がそろって生まれてこない肌の白い
輩がホンマグロを取らせまいとしておるようじゃな。

侍従 :いや、陛下。
その言いようはいろいろまずいです。
ニコ :なんじゃ?
ホンマグロを取らせまいと言うのがまずいのか?

侍従 :い、いえ、そうではなく、その前の物言いにございます。
人を蔑むような言動ではなく一言、欧米人と言えばよろしいでしょうに。
ニコ :まぁよいわ。
で?
ホンマグロは食えなくなるのか?

侍従 :そのようなデマ、どこから仕入れてきましたのか?
ニコ :テレビや新聞で騒いでおったでな。

侍従 :それは、地中海と大西洋でのお話しにございます。
まぁ、いずれは太平洋と印度洋でも禁漁になりましょうが。
ニコ :ほぉれ、見てみぃ。
やはり食べられなくなるではないか。

侍従 :嗚呼、陛下。
(このおバカ)
ニコ :そち、何か申したな。
今さらっと何か申したでおろう!!

侍従 :陛下、ホンマグロはね、大間の漁師達がいる限り全く食べられなくなると
いうことはございません。
あのシーシェパードとて、漁の邪魔をしようものならたちまち漁師達の
船に囲まれて袋叩きにあい、半殺しの目にあいましょうから。
ニコ :まぁ、それを聞いて安心じゃ。
大儀であった。
退ってよい。

侍従 :ははっ。
ホンマグロは、今回のモナコの会議にて資源保護のために大西洋、地中海ではまず禁漁になると思われる。
それもこれも今まで高級品と言われたホンマグロを庶民が安価に食することが出来るよう大量に乱獲したのが原因である。
侍従が子供の頃はホンマグロは、牛肉と並ぶくらい高級品であった。
なのでそれを食する時にはありがたく召し上がったものである。
一般庶民でもいいものを安価にと言うのはこのように乱獲による資源枯渇につながるのである。
まぁ、この先、全く食することが出来なくなることはあるまい。
但し、その辺の回転すしやスーパーでは高価で購入しにくくなるであろうが。
ジョゼ:え?あたし?
あたしはホンマグロいくら高くても食べますのよ。
好きだし。

そうそう、お金というもの、ここ一発本当に欲しかったり食べたかったりする時に惜しみなく使うものなのである。
ポチっとされたし
