侍従 原因不明の疲労に襲われる
一番顕著な例は親である。
元気なうちは強気な発言をするが歳を取って体の自由が利かなくなってくると手のひらをひっくりかえしたように弱気な発言が目立ち何かと子を頼るようになる。
親なんてものは所詮そのようなものなのかもしれない。
(侍従と給仕係には子が無いので親の気持ちは知るよしもないが)
だが、日々のメシを保証し、育てもらい学校にあげてもらった恩もある。
世話をしてやらねばなるまい。
だが、それは自分にも例外なく当てはまるのが人生ってやつなのである。
ニコ :侍従!!
いつまで寝ておるのじゃ!!
さっさと起きぬか!!
朕の食事はどうなっておるか!!

フレイ:は、腹が減ったのぢゃ!!
ぢぢゅう、早よぉメシぢゃ!!

ジョゼ:さっさと起きるなのよっ。

侍従 :うぅ...、か、体の自由が利かない。
か、体がこわい(方言:だるい)。
アレク:気合いが足りぬにょう、侍従!!

眠っているはずなのにこの体のだるさはいったい何なのだ。
風邪ではない。
おかしい。
給仕係:侍従殿、今日は侍医に看てもらうがよかろう。
行って参れ。
早速、帝国付属病院に行く。
受付 :おや、侍従殿。
いいところへこられた。
実は先日入れてもらったシステムのことでお伺いしたいことがあるのだが。
侍従 :なんなりと。
体が不調で病院に行ったはずなのに早速タカタカタカと仕事をする侍従(T_T);
受付 :ところで侍従殿。
今日は如何なされた?
侍従 :あ、そうだ。忘れていた。
か、体がだるいのでございます。
受付 :あ、これは失礼した(笑)。
お呼びするまでしばらく待たれよ。
と、言ってもその間、ちまちま仕事をしているのでいつものことながら一番最後に回される侍従。
而して診察。
侍医 :おぉ、侍従殿。
これはいいところへ。
実はパソコンのことでわからないことがあるのだが。
侍従 :はぁ、なんなりと。
またそこで侍医相手にあぁでもないこ~でもないとレクチャーする侍従。
侍医 :ところで侍従殿。
顔色が悪いようだが。
侍従 :あ、また忘れてた。
実は、か、体が(以下同文)
侍医 :おぉ!!これは失礼した侍従殿。
ふむ、体がだるいとな。
そのようなもの、アリナミン注射を一本打てばすべては解決。
そんなわけで注射をしてもらう侍従。
いいんだけどね。
仕事を要望されてもシステム保守費をもらっているしね。
その分医療費も請求されないしね。
もう絆創膏剥がしてもいいか。

そろそろ給仕係も帰還の時間である。
さ、晩飯を作らなきゃ。
因みにニコライ宮殿使用人の侍医は類い希にみる名医である。
ポチっとされたし

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