ニコライブルク 春は準シベリアで農奴の季節

大侍従のところの紫つつじも満開である。

春の大型連休とはうって変わり、秋の北ヨーロッパのようにどんより曇りの日が続くニコライブルクである。
ニコ :侍従!!
侍従はどこにある!

侍従 :ははっ。
ここに控えておりますれば陛下。
ニコ :朕の庭園の植え付けの進捗はどうなっておるか。

侍従 :おぉ、そうでございました。
庭園の整備(ゴミ、雑草駆除)は完了しておりましたが肥料等や畑を耕す作業は
まだにございます。
ニコ :こんの、すっとこどっこい!!
さっさと肥料を入手し、庭園を耕さぬか!!

侍従 :ははっ!!
取り急ぎ。
てな訳で、行ったところがホームセンターではなくニコライ宮殿から車で10分のところにあるニコライブルク農務尚書を務める従兄弟の家である。
(従兄弟は玉ねぎ農家)
侍従 :農務尚書。
おられるか!!
尚書 :おぉ、侍従殿。
如何した。
侍従 :肥料を少し分けてもらいたい。
尚書 :その倉庫の棚にあるから勝手に持っていくがよい。
あぁ、あまり肥料を蒔き過ぎぬように。
根が焼けてしまうのでな。
侍従 :了解である。
尚書 :あぁ、それと侍従殿。
これも持っていかれよ。
侍従 :ん?硫安?
尚書 :葉物が芽を出し、葉をつけたころ追肥されよ。
葉を大きく青くするためには必需品である。
侍従 :これはかたじけない。
尚書 :で、侍従殿。
その肥料を援助する見返りと言っては何だが...。
侍従 :(あぁ、きたよ≧≦)
尚書 :あそこの畑耕しを今年も頼むぞ。

ニコライ領準シベリア(うちの畑)ここ↑
尚書 :来週あたりには畑の土も乾こう。
トラクターは小職自ら整備してあるので万全である。
(従弟は百姓でありながら自動車一級整備士の資格も持つ)
侍従殿が東の皇太后陛下(侍従の亡き母)から引き継いだ畑の分はその義務を
全うされよ。
よもや、文句はありますまいな、侍従殿!!
侍従 :...つ、謹んで拝命致します(春一発目から号泣)。
(去年の今頃もこんな会話をしていたよなぁ)
各位、これだから侍従は冬が大好きで春・夏・秋の季節は大嫌いな理由がおわかり頂けたであろう。
ニコ :日々、パソコンに向かって楽な仕事ばかりしおって。
少しは体を動かして働け!!

嗚呼、陛下まで(T▽T)。
ポチっとされたし
