ニコライブルク 未だ春の陽気続くこと能はず
(当然気温も上がらず...)
ニコ :のう、侍従。
宮殿内が寒くは無いか?
(きくいち様のお贈り頂いた箱、お気に入りである)

侍従 :左様でございますか?
臣にはそれほど寒いとは感じませぬが。
ニコ :あ、いや、別に朕が寒い訳ではないぞ。
臣民の者どもが寒いのではないかのうと思ったまでじゃ。

侍従 :いえ、お嬢様も女神様も皇太子殿下も至って元気一杯にございますが。
ニコ :近衛兵たちも寒いとさぞ難儀であろうに。

侍従 :いいえ、彼等は温度に関係なく強ぉございますれば心配無用にございます。
ニコ :(うぉのれぇ~、意地でも暖房を入れぬつもりじゃな)

ニコ :あぁ、そうじゃそうじゃ。
そう言えば、給仕係が洗濯物が乾かぬと不平を申しておったでな。
乾かすためにも暖房を入れてやってはどうじゃ?

侍従 :はて?
洗濯物であれば昨日給仕係が取込み折りたたんでおりましたが。
ニコ :えぇい!!
もうよいわ!!

ニコ :全く、侍従のくせに鈍い奴め。

寒いから暖房を入れてくれと、ひとこと言えばいいものを。
ヒヨヒヨのくせに気位だけは高いニコライ皇帝陛下なのであった。
ポチっとされたし
