ニコライ宮廷 熱波で王朝滅亡寸前
暑い!!
湿度もちょっとだけ高い。
全く不快である。
自営になってから自宅で仕事をしているとパソコンなどの電化製品の放熱でますます暑い。
エアコンがないので暑いのだ。
(いやぁ、これは盲点^^。しかし、たかだか一週間の猛暑のためにエアコンもいらないしなぁ)
そんな中いつもの通り仕事をしていると...。
「ピロピロピロピロピロ...」電話である。
ガチャ。
侍従 :ニコライ屋である!!
大侍従:おう、侍従か。
明後日から雨が降るらしい。
ジャガイモの土盛りをしてもらいたい。
侍従 :(うっ!!これまた面倒くさいことを)
後ほど伺うゆえ今暫く待たれよ。
侍従の父の大侍従は体が不自由である。
(ついでに空襲の時に耳も方っぽやられているので非常に遠い)
今思うと大侍従はよく働いた男ではあったが我がまま一杯でよく東の皇太后を悩ませたものである。
(内地で生まれ育った男と言うのは女に対してみなこういうものなのか)
まぁ、大侍従には侍従と弟を育ててくれたのと侍従を学校にあげてくれた恩がある。
助けてやらねばなるまい。
実は大侍従の家の前にはニコライ庭園よりちょっとだけ広い畑とその裏は東の皇太后(侍従の母)の弟達の畑がある。
(狭いよ。一反しかないし)
運悪く居合わせたものであれば侍従も早速拘束されるのである。
百姓を継がず給料取りとなった次男坊、三男坊の叔父たちも定年を迎えいい年である。
日がな一日することが無いのでこれまた畑仕事に精を出しているのだ。
(ガキのころから百姓仕事しているからこの叔父たちも百姓仕事は手慣れたものである)侍従と侍従の弟はこの叔父たちを含め東の皇太后の兄弟姉妹達からガキンチョノころから非常によく面倒を見てもらったものである。
従ってこの者達にも手を貸してやらねばなるまい。
汗だくになって帰ってくると...。
ニコ :じ、侍従...。
こんのくっそ暑い中どこをほっつき歩いておったのじゃ!!

侍従 :いや、なに、ちぃと畑仕事を。
ニコ :ふん、どうせまた儲けにならぬのであろうに。

侍従 :何を仰います陛下!!
一族は共に助け合わねばなりませぬ。
侍従の一族は、鉄の結束なのでございます!!
(いや、重宝してこき使われてるのは数多き従兄弟姉妹の中で俺だけか?)
ニコ :そのようなことはどうでもよい。
この暑さ、何とか致せ!!
(口をきくのも億劫じゃ)

侍従 :これはご無体な。
女神様の能力は絶対でございますれば今暫くご辛抱なさいませ。。
アレク:あ、暑いにょう。
このままじゃと溶けて分子に還元してしまうのじゃ。

ジョゼ:ちょっとこれが続くと流石に死ぬなのよっ!!

フレイ:失敗ぢゃ!!
ちぃと、やりすぎたのぢゃ。

ほら、言わんこっちゃない。
話は戻るが、庭園レベルの畑などは実は大した問題ではないのである。
大変なのは玉ねぎ畑。
雨が降った後は病気が付かないようにトラクターで消毒作業である。
草取り→雨→消毒作業→草取り→雨→消毒作業→草取り...。
収穫の季節までこのサイクルは続いてゆくのだ。
(従弟兄弟も稼業とは言えよくやるよ)
ポチっとしたら気温が下がる?
