ジョゼフィン 暑中慰安試みるも断念す
連日の酷暑の中、お見舞いを申し上げます。
あと残暑も含めて2ヶ月。
何としても凌いでくださいますよう。
ジョゼ:こんにちは。
あたしジョゼフィンなのよ。

侍従 :はい。
皆様、既にもうお嬢様のことはご存知かと。
ジョゼ:今、とっても心配ごとがあるなのよ。

侍従 :ほう、それは?
ジョゼ:南方の王国がこの酷暑で王朝崩壊寸前なのよっ。

侍従 :な、なんと、あの屈強な「おばはんパワー」を誇っていた女王と宰相が統率
するあの王国が...。
ジョゼ:事態はとても深刻の形相なのよ。

侍従 :そうですなぁ、人間の体温と同じ気温なぞ、想像もつきませぬ。
現にあの皇太子殿下でさえ連日聞く酷暑の報道に尻込みしておりますれば。
アレク:今回だけはにょ。

ジョゼ:まこと宰相のお姉にゃん。
取りあえず、その持前の器量と頭脳をフル回転させて何とか王国を立て直す
なのよっ。
あたしも陰ながらにお手伝いできることがあれば遠慮なく言うなのよ。

侍従 :と、申されますとお嬢様、視察に行かれますのか?
ジョゼ:あたし?
あたしは行きませんなのよ。そんな暑い所。

侍従 :と、なると救援物資でございますか?
ジョゼ:それとこれとは話が別なのよっ。
王国壊滅寸前になってるから帝国モフモフ安、王国てん円高になっちゃって
これじゃ貿易赤字まる出しでちっとも儲からないなのよっ。
そんなときに救援物資は輸出するわけにはまいりませんなぁなのよ。
慈善事業じゃないなのよ。
こちとら商売やってるなのよっ。

ジョゼフィンよ。
守銭奴の精神は壊滅寸前の王国救済に対しても揺らぐことが無いのか。
嗚呼。
ポチっとされたし
