ニコライ 朝の2度寝を妨害されて憤慨す
ニコライ宮殿のある町内会ではカラスにゴミを荒らされる防備策としてゴミネットをかけるのだが、これをきちんとゴミ袋群の上に掛けておかないとカラスに生ごみを食い散らかされてしまうのである。
そんな朝、侍従がゴミ出しに行く準備をしていると何やら近所のおばちゃんとおじちゃんが言い争いをしているではないか。
ニコ :侍従!!
朕の宮殿の傍で朝っぱらから騒がしい暴徒がおる。
鎮圧してこぬか!!

侍従 :え、えぇ~!?
臣がでございますか?
ニコ :これでは朝の2度寝も満足にできぬ。
よいな、しかと命じたぞ!!

ほんと団塊チョイ前の世代おっちゃんとおばちゃん。
これまた朝っぱらから元気いっぱいである。
ゴミを出すついで、暫く黙って両者の言い分を聞いてみる。
何やら聞いているとどうも出勤の途中で車からゴミを出したおっちゃんがゴミネットを掛けないで行こうとして近所のおばちゃんから説教を喰らっているのだが、おっちゃんも男である手前意地を張ってなかなか非を認めようとしていないことが発端のようである。
(どうしてこの年代のオヤジってこうなんだろうなぁ)
おっちゃん:ゴミのネットの掛け方であんたに説教される覚えは無い!!
おばちゃん:ちゃんとネットを掛けてくれないとカラスに食い散らかされて班のゴミ係の
人が掃除するのが大変でしょ!!
おぉ、おぉ、白熱しとるしとる^^;。
侍従 :ねぇねぇ、朝っぱらからいい齢したおっちゃんとおばちゃんがどうしたの?
(まぁ、一応コナン君の口調で)
おっちゃんの理不尽を侍従に訴えるおばちゃん。
女には威張るおっちゃん。
埒が明かん。
う~ん、この主張はやっぱりおばちゃんが正しいと思った侍従。
侍従 :ところで、おっちゃん。
このゴミネット掛け方、やっぱよくないと思うよ。
やるからにはきちんとやった方がいいと思うよ。
(引き続きコナン君の口調で^^)
おっちゃん:あんたまで私に説教するつもりか!!
...だめだこりゃ、言いたくないが、とどめの言葉を言うか。
侍従 :おっちゃん、ゴミネットもきちんと掛けられないで、会社でもこんないい
加減な仕事のしかたしてんの?って思われるよ。
おっちゃん、社用車に乗って通勤して会社名バッチシ載ってるじゃん。
会社の評判おっちゃんのせいで悪くなるかもしれないよ。
世の中のネットとか口コミで音速の速さで悪い噂って広がるから怖いよぉ。
ほら、みんな見てるし。
もう手遅れだと思うけど^▽^。
(あくまでもコナン君の口調で)
おっちゃん、一歩外に出ると会社の看板を背負っていることに気づきハッとして赤面状態である。
おっちゃん、あんたが威張れて偉いのは家の中と会社の中だけなのに。
あ、家で威張れるんだったら奥さんに会社に行くついでにゴミ出しなんてさせられないか。
とにかく心のこもらない詫びを入れ車に乗っておっちゃん出勤である。
おばちゃん:どーして男どもはこうなんだろうねぇ。
侍従 :俺、ちゃんとやってるけど。
おばちゃん:あ、そうだったね。
あんたはね。
侍従 :そりゃ、性別年齢に関係なくそれぞれの人の性分だわね。
朝っぱらからこんなことに巻き込まれて(って、いうより面白がって首突っ込んだんだけどね^^)帰ってくると。
侍従 :鎮圧して参りましてございます。
ニコ :うむ、大儀であった。
朕はこれからまた寝るでな。
そちはもう退ってよい。

侍従 :ははっ。
ほんと、朝っぱらから退屈しない町内だわ。
ポチっとされたし
