ニコライ 雪中行軍訓練予告に懸念を示す
朝、早速雪である。

嗚呼、一年中冬だったらいいのに。
農作業に駆り出される恐怖に慄くことなく、椅子に座って自分の仕事だけ年中仕事ができるのに...。
侍従 :そのような訳でまたこの季節がきましたな陛下。
ニコ :...朕にとっては嫌な季節じゃ。

侍従 :まぁ、そう仰られますな陛下。
今年も雪が積もればまた雪中行軍訓練再開にございます。
ニコ :...。

侍従 :如何なされましたか陛下。
ニコ :なにゆえ、そのようなことをせねばならぬのじゃ。

侍従 :冬期における外敵侵入を事前に哨戒することにより帝国を防衛するための
訓練にございます。
ニコ :外敵と言うが、そち先日2重王国に行って不可侵条約を締結してきたので
あろうに!!

侍従 :嗚呼、陛下。
条約破棄は過去の歴史において日常茶飯事。
用心に越したことはございませぬ。
ニコ :大体じゃ、積雪も見たことの無いあの温室育ちどもが厳冬の朕の帝国に攻
め込んでくる訳がなかろう!!
去年、一昨年のあの辛さはもう沢山じゃ!!

侍従 :では、陛下、昨年同様帝国陸軍士官学校を落第留年の屈辱をまた味わられ
ますか?
ニコ :う、うぬぅ...。

このままでは先にアレクセイに卒業されてしまうニコライなのであった。
ポチっとされたし
