ニコライブルク 宮廷公用車の危機
そんな訳でニコライ宮廷公用車のアレックス君も過酷な酷使に耐えかねて遂にウォーターポンプ※が故障してしまった。
(※ウォーターポンプ:エンジンの冷却水を循環させる装置)
早速交換を行いに宮廷付車両管理部(何のことはないネッツトヨタのディーラーさんである)の専属車付長(営業さんね)に修理時間を確認すると1時間半くらいとのことなので予約した時間にアレックス君を持ってゆく。
ついでにまっている間ぼけぇっとしてるのもなんなので仕事も持っていく。
車付長:これはこれは侍従殿。
修理は約90分ほどでございます。
その間どのようにお待ちになりますか?
侍従 :いや、それよりも車付長殿。
コンセントの電源を採れるところはおありかな?
修理を待っている間に仕事を行いたいのだ。
車付長:ではこちらへどうぞ。
他の客をしり目に通されたのがショールームではなくディーラーさん達が普段使用する会議室である。
きゃっほー!!
至れり尽くせりだ。
待っている間、早速仕事を行う。
いや、うちのぼんず達はいないわ、静かだわ、飲み物は逐次運んでくれるわで仕事が捗る捗る^^;。
しかし、順調の裏には必ず陰で問題が発生するものだ。
果たしてそれは現実となる。
車付長:侍従殿。
ちょっと問題が発生して...。
侍従 :如何したのかな?
一緒に伴われてきた整備隊長(整備を担当するサービスさんね)によると侍従の車であるアレックス君はもともと1600CCのエンジンを積む車格に作られているのだが、その車格に1800CCのエンジンを積む手動変速RSタイプである。
なのでウォーターポンプを外す時の隙間が足りないらしくエンジンを一度下ろすとのこと。
(え”~!!エンジンを下すなんて、そんなことできるのかぁ?)
かくして90分で終わる作業が倍以上の3時間もかかってしまった。
日はとっぷり暮れている。
(その分自分の仕事は大いにはかどったが...)
侍従 :かかったなぁ、車付長殿^^。
車付長:いや、大変申し訳ない侍従殿。
この車をご使用し続ける限りこういうことがこれからも発生してきましょう。
なのでそろそろ新型公用車を購入してはくださいませぬか、侍従殿。
侍従 :車付長殿、小型でこの高出力エンジンを積んでいる車は他にはもうあるまい。
この車は乗っていて非常に楽しいのだ。
少なくともオートマは嫌いなのであと5年は延命してもらいたい。
しかも新公用車を購入する予算案が議会で廃案になってしまった。
諦められよ。
車付長:侍従殿。
月々分割でも購入は可能ですぞ。
とは言え、一度ぶつかったらおシャカになる車のような消耗品を分割払いで買う気持ちには到底なれず延命措置をかたく命じて宮廷に帰った侍従なのであった。
(っていうか、今のニコライ屋の事業規模では暫く購入は難しいしね^▽^;)
ニコ :それは災難であったのう侍従。
して、修理代はいくらかかったのじゃ?

侍従 :スマイルパスポートの保障範囲内なのでタダでございます。
仮にかかったとしてもお嬢様に融資してもらうので問題はありませぬ。
ジョゼ:あたし?
あたしはビタ一文払いませんなのよ、そんな消耗品に。

次の車検は来年6月である。
多分新車を買わずに車検を通すだろうな。
ポチっとされたし
