侍従 怒るもニコライ打つ手なく
こういう者は得てして世間のルールと言うものを知らずに自分の家の常識が世間でも通用すると思い、なりふり構わぬ素行を行ったあげく世間からは厳しい制裁を受けることになる。
だが、一時的な制裁のショックから立ち直ると根本的に自分の何が問題であるか理解していないため同じ過ちを何度も繰り返すことになるのだ。
政治の世界でのあんな奴(敢えて言いません)とか歌舞伎世界でのこんな奴(これも敢えて言いません)とかがいい例である。
ところがニコライ宮廷でもそれは例外ではないと言う事実が存在することはまことに遺憾である。
侍従 :陛下!!
臣はもう我慢なりませぬ!!
これをご覧くださいまし!!

侍従 :これも!!

侍従 :これ以上の皇太子殿下の横暴、黙って見過ごすことはできませぬ!!
ニコ :何じゃ、侍従。
それがどうしたのじゃ。

侍従 :「それがどうしたのじゃ」ではありませぬ!!
度重なる破壊テロ行為、強いては女神様への乱暴狼藉!!
このままではニコライブルクは内部崩壊を起こすのと同時に女神様の逆鱗に触れ
来年度の収穫は大凶作にございます。
ニコ :で、そちは朕にどうせよと言うのじゃ。

侍従 :貴族の称号剥奪の上、無期懲役ロンドン塔幽閉の法案を帝国議会に提出致し
ます。
よろしいな!!
陛下!!
ニコ :い、いや、待て、侍従!!

ニコ :いやぁ、弱ったことになったのう...。

ニコ :どうしたもんかのう...。

果たしてニコライはアレクセイをかばい切れるのか。
それともアレクセイは貴族の称号を剥奪されるのか。
そのうちまた続く。(ほんとか?)
ポチっとされたし
