ニコライブルク 波乱万丈のクリスマスイヴ
通常、それを見つけるために親はできる限りの教育を子に与え、子供が成人した暁に公共の福祉に反しない条件のもと、社会で自立できるようにするのが養育者たる親の絶対的な勤めである。
しかし、子供の特性を見極めることもなくやみくもに進学させることばかりを目標にし、進学したはいいが生活手段として習得した学問・技術を生かすための意識付けがないと就活問題などという本末転倒な間抜けな事態となる。
しかも新卒者が職を求める際、国内ばかりに集中し海外の需要に目を向けられない器量の狭さが一層この国に不幸をもたらす結果となってしまった。
自分以外の心配ごとがない若者は自分を信じてリスクを冒さなければ人生の幸福は決して得られないのである。
たとえ失敗しても学問と教育と生きる目標がしっかりしていれば何度でも再起は可能なのだ。
そんな今日はクリスマスイヴ。
今年も務めを果たさんと張り切るネコが数匹。
ニコ :それ!!
今年も世界中の子らのために出発じゃ!!
平民!!

ジョゼ:あに言ってるなのよっ!!
今年はあたしも晴れてめでたくサンタになったなのよ!!

ニコ :む、そ、そうであったの。

フレイ:今年は皇太子がトナカイ係ぢゃ。

ニコ :それ!!
これより出発じゃ!!

アレク:...。

ニコ :如何した、皇太子?
早う、出発じゃ!!

アレク:う、上手く動くかしぇにゅ...。

フレイ:このままでは夜が明けてしまうのぢゃ!!

ジョゼ:...だぁ~!!
どくなのよ!!
皇太子殿下には任せてられませんなのよ。
やっぱりあたしがやるなのよっ!!

フレイ:皇太子殿下。
さっさとそのコスをあたしに譲ってくださいなのよっ!!
アレク:う、うにゅう...。

ジョゼ:これで良し!!なのよ。
やっぱりトナカイは他に任せられないなのよ。
今年もあたしが踏ん張るなのよっ!!

ニコ :よし!!
なにやらゴタゴタがあったが、改めて出発じゃ!!

平民には平民の天職がある。
ジョゼフィンは、やはりサンタクロースよりもトナカイの橇牽きならびに宅急便トラックの運転が天職だったのだ。
因みにこのトラックはジョゼフィン運輸の所有物である。
そんな訳で各位、メリークリスマス!!
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