ニコライブルク 陸軍人事院勧告
任官と同時に部隊配属であるが...。
侍従 :陛下。
あ、いや、ニコライ帝国陸軍大尉。
辞令、貴官を陸軍参謀本部作戦課配属を命ずる。
今後は作戦参謀として兵站主計および作戦立案に従事せられたし。
ニコ :うむ、謹んで拝命する!!

侍従 :えぇ~、アレクセイ帝国陸軍少尉。
辞令、貴官を帝国陸軍第1師団第1旅団第1大隊第1中隊第1小隊配属を命
ずる。
小隊長として下士官、兵に対し前線指揮の任務遂行を果たされたし。
アレク:爺!!
いくらわしが次男坊と言えども任官と同時にいきにゃり最前線勤務はにゃか
ろう。
しかも装備が重いぞ。

侍従 :嗚呼、御赦しください皇太子殿下。
いつの世も有能な長男が存在する限り前線にて下士官、兵の手前、体を張って
奮闘して頂くは次男坊として生まれし宿命にございます。
ニコ :安心いたせ、皇太子。
有事の際は無碍な作戦は立案せぬゆえ、悪いようにはせぬ。

アレク:くれぐれも将兵を捨て駒にしゅるような作戦は立ててくれるなよ、兄上。
(わしだって好きで次男坊になった訳ではにゃいにょじゃ)

兄弟たるもの、親が子に対し中途半端な躾けで平等に育てるとさまざまな事象により後々必ず禍根を残すことになる。
長男には家督を継ぐものとしての優遇を与える代わりにそれ相応の重い責任と務めを自覚させ、次男坊以降の者は優遇されぬとも、それに見合う将来の自由を保障し育てるのが一番なのである。
(だが、長男にその才覚がない場合はこの限りではない)
ただし、これは先祖代々引き継ぐ財産の無い都市部の核家族家庭には全く当てはまらないことを一応明言しておく。
所詮、自分の家の子供をどのように愛情を持って育てようと無責任な他人が口を出したところで大きなお世話だからである。
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