アレクセイ 原子力発電のリスクを学ぶ
(今日は物凄く話が長い。しかも偏見や不快にする表現もあろうと思う)
予めおことわりしておくが侍従は、原発推進派ではないが反対派でもない。
原子力というものはそれを制御する組織が健全でその安全が保障され、正しい運用が可能であればこれほど素晴らしいエネルギー手段はない。
万が一、事故が発生してもその電力会社が隠ぺいすることなく正しい情報を常に与え住民に対し避難指示も含めて安全を保障してくれるのであれば己の畑に原発建設しても建設にはあえて反対する必要も見当たらない。
それにより大勢の人々の生活が暮らしやすくなるからである。
(まぁ、そんなことは無理であろうが)
ところがこの原子力というものはもろ刃の剣でいくら電力会社が安全を保障したところで不慮の災害や運用ミスなどの事故が起こると取り返しのつかない災いをもたらすことにもなるのは各位もご存じのとおりである。
なぜならば「絶対安全保障、ミスは許されず」と言ったところで人間がものを作り管理する以上、絶対完璧などというものはこの世に存在する訳がないからである。
アレク:にょう、爺。
にゃにゆえ原子力発電というのは危ない危ないと皆騒いでおるにょじゃ?

侍従 :ウラン235という物質がございましてな、その物質に中性子をぶつけると物凄
い熱量を発生させるのでございます。
アレク:物凄い熱量にょう。

侍従 :その熱量は小さい太陽と形容するくらい高い温度で数十年間燃え続けることが
できます。
アレク:ほう、ほう!!

侍従 :その熱を用いて水を沸騰させたのち沸騰で得た蒸気を発電タービンにぶつけて
発電機を回すと大電力が発生します。
その発電量は水力発電、火力発電や風力、太陽光発電なのどの比ではありませ
ぬ。
物凄く効率よく大電力を供給し続けることができるのでございます。
二酸化炭素も放出しないのでクリーンと言われております。
乱暴な説明ですがこれが原子力発電の原理なのですが...。
アレク:「にゃのですが...」
で?
にゃにか問題があるにょか?

侍従 :それが燃えると放射能という生物にとっては末代まで害をなす有害な物質が出て
しまうのでございます。
この恐ろしさ、おわかり頂けましたか?
アレク:爺!!
わしにはむじゅかしくて、しゃーっぱりわかりゃにゅにょう。

侍従 :嗚呼、皇太子殿下(このお馬鹿)。
これから爺の話すことよぉく聞いて覚えていてくださいましな。
昔々、あるところにそれはそれは資源に乏しい国がありました。
人々は枯れ木を拾い集め、暖を取っていましたがとてもみんなを暖かくすることができる量ではありませんでした。
それほどこの国は資源に恵まれていなかったのです。
そんなとき神がもの凄く暖かい火の素を使い、この国の人々が何不住なく暖をとれるくらいの暖かい生活をしている姿を見た男がいました。
ある夜、男は神の目を盗み、みんなのためにその火の素を上手く盗みだすことができました。
ですが神はその男が火の素を盗むことを予め知っていたのでその火には呪いがかけてありました。
男が神のように火を灯すと男の周りの人々はその火の煙に包まれると、皆バタバタと死んでゆきました。
男は自分のしたことと取り返しのつかない自分の行為を悔み、同時にその火の恐ろしさを知ったのでした。
しかし、全てはもう後の祭りだったのです。
(この話、なんかのアニメーションで言ってた話を流用したんだけど何のアニメだったかな^^)
侍従 :これが人類がウラン235を利用して原子力と核兵器を作った挙句の顛末で
ございます、殿下。
アレク:怖いにょう、爺。
怪談よりも怖いにょう、爺!!

侍従 :いえ、必要以上に怖がる必要はございませぬ。
情報をしっかり把握し、無知による恐怖さえ克服すれば必要以上に騒ぐ必要
はないのでございます。
今まで何不住なく当たり前のように電気を使用し生活してきた以上は、今の生活水準を下げて生活することはまず不可能である。
従っていくら原発を反対したところでこの電力供給を可能とするためには原発の需要は必須であるのもこれまた事実である。
少なくともこの国の各地の電力会社は東電のような企業体質になってはもらいたくないものである。
(住民方々、事故現場の作業に当たる東電作業員の方々およびそれに関わる方々があまりにも気の毒である)
今後、東電経営体質の問題は福島原発の災害処理が進むにつれて膿があぶり出されてくるだろう。
悲しいことにこの国の国民は世界に例を見ないほどの高学歴にもかかわらず政府から発表された数字を客観的に自己分析し、判断材料ととして冷静に行動する能力が足りない。
(もちろん自分もふくめてである)
そのため、何十年経ってもパニックを起こしやすいのである。
これは、今後のためにも我々が必ず克服しなければならない課題である。
首都圏の人々の生活維持のために福島原発周辺に生活の基盤を置いていた人々の今回および今後の苦難を人ごとように考え、簡単にパニくってはならないのである。
しかし、げにも人類に原子力を制御することは永遠に不可能なのだろうか。
嗚呼。
ポチっとされないかぁ、このネタは^^;

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