ニコライブルクの物語
侍従 年に一度亡き母のことを思う
侍従の実母たる東の皇太后。
今日は彼女の命日である。
早速大侍従の家に行き、仏壇を掃除し、正信偈(東の大皇太后たる祖母に徹底的に暗唱させられた)を上げる。
(侍従の家は浄土真宗西本願寺派)
今思えば侍従は子供ながら彼女は気丈であり弱音を聞いたことが一度もなかった。
戦時中、数多くの兄弟姉妹の中で次女として生まれながらに心臓がいかれていた東の皇太后。
百姓の家に生まれ、体が弱かったにもかかわらず家の農作業を手伝い、しかも心臓が悪いばかりに百姓の家に嫁ぐことができず財産も何も全くない戦後内地から流れたついた男と見合いをさせられ口減らしさらえた東の皇太后。
ニ男を設けたが上はロクデナシ(侍従である)、下(侍従の弟たる小侍従ね)は身体的にも精神的にもハンデを持って生まれてきたにもかかわらず惜しみない愛情を注いだ東の皇太后。
思えばあの不幸があった日から今日でちょうどまるまる19年が経過した。
(もう彼女の声も忘れてしまった)
彼女が他界した齢にあと数年で到達する侍従。
だが自己中のガキンチョのようでまったく心が成長していない侍従。
給仕係にも時たま指摘はされるがやっぱり侍従は甘ったれで苦労知らずのロクデナシなのである。
ニコ :うむ。
全くその通りじゃ、こん甲斐性なし!!。

嗚呼、ヒヨヒヨの陛下にそのようなことは言われたくありませぬ!!^^;
今日の格言
「親不孝、元気なうちが、やり放題、弱れば直ちに、親孝行」
ポチっとされたし

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