フレイヤ この時期にして大ボケをかます
当然、毎年のことながら天候気候に左右されるため予定した計画通りなぞできる訳もなく、重ねて製造業のような作業線表に基づいて作業管理なぞ到底できる訳もない。
従って出来不出来により百姓の収入は大きく左右される。
農作業は究極の博打と言われる所以である。
フレイ:ぢぢゅう!!
トマトぢゃ、トマトを早う収穫せぬか!!

侍従 :え?
そんなに実らせてしまいましたのか、女神様!!
しかもトマトだけ?
フレイ:ぢぢゅう、いいから!!

侍従 :あぁ、はいはい、只今メシのご用意を...
フレイ:えぇい、この大バカ者!!今までの妾の話、何を聞いておったぢゃ?
今回はメシではない!!トマトぢゃ!!

採っても採ってもまだまだ実り続けるトマト。
とてもではないが食べきれないのでほとんどをトマトソースにする。

ぶつ切りにして
(台所散らかってます^^;)

鍋に突っ込んで。

ちょびっと塩を入れてぐつぐつ煮込むのみ。

我が家のトマトソースはこれだけの手間である。
あとは容器に小分けして冷凍庫。
来年の3月分までのトマトソースを備蓄できそうである。
だが、トマトの収穫はまだまだ続く。
侍従 :ところで女神様。
本題のあっちのほうは?
フレイ:......。

あまり芳しくない表情のフレイヤ女神。
悪い予感と言うものはよく当たるものだと言う。
気になって早速農務尚書である従兄弟の所へ行ってみる。
行くとちょうど玉ねぎの根切り作業が完了したところであった。
今週末からようやく収穫作業を行うと言う。
昔は人手を多く使い(「でめんさん」と呼ばれる手伝ってくれる方々)玉ねぎを一つづつ手で掘り起こし、収穫をしていたが今はこの機械があれば当時は2週間かかっていた作業が4日で収穫完了である。


しかし、従兄弟達の表情は険しい。
春先の寒さが長引いたせいで玉ねぎの実が小さいのである。
酷いところだと彼等の家の周りの2反の畑の玉ねぎの3割がピンポン玉大である。
(大打撃)
侍従 :なんだ一体、この出来は!!
農務尚書:見るな!!この畑の玉ねぎだけは見てはならん!!
写真撮影も禁止する!!
侍従 :どーするつもりなのだ!!ここの畑の玉ねぎを!!
農務尚書:仕方が無い。
ここで採れる畑の玉ねぎのほとんどは全て製薬会社行きとなる。
小さすぎて市場で売り物にならない玉ねぎは製薬会社に売却して粉末化されたのち製薬材の原料の一部となる。
市場での取引は値がつかないので当然収入は激減する。
幸い他の広い畑の玉ねぎは毎年の標準から少し小さいものの何とかなりそうではあるが全体的には不作である。
ま、どの道選別作業が来月初週あたりから始まるので出来はその時に詳細にわかるであろう。
侍従 :女神様!!今年の玉ねぎは不作ですよ。
一体どーなっているんですか!!話が違うではありませんか!!
フレイ:(ちっ。
トマトばかりに目が行って肝心の玉ねぎのことをすっかり忘れておったわ)

嗚呼、女神様...。
危うし秋の豊穣祭企画。
(当選規模縮小か?嗚呼、倍率高し)
ポチっとされたし

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