ニコライ 三者会談開催の危機に懸念を示す
ひとたび小規模な武力紛争が発生した場合、それは両国の国家安全保障のため何としても回避する方法を模索しなければならない。
それが外交政治と言うものでありそのための最大限の威嚇手段として軍隊と言うものが存在するのである。
では、最悪必要最小限な妥協策としてどのような解決方法があるか。
一番手っ取り早い方法は、両国間のどちらか一方が侵攻した場合に電撃戦を未然に防ぐための広大な非武装中立地帯を設けるのが最良である。
ただその地域を互いの国は相手の国に1㎝でも多く押しやるためにありとあらゆる交渉術(恫喝、懐柔、譲歩)を持って交渉するところで外交官としての能力の有無がその国家の国益を左右するのである。
ただ不幸なことは武装大国の間に非武装中立地帯が第3国として存在した場合、その第3国の主張主権は第2次世界大戦勃発時、独ソに分割占領されたポーランドのような悲劇を被るかまたはその戦争終結後、チャーチルが旧共産圏に対し鉄のカーテンと言わしめた冷戦対立状態となるのは格好の事例である。
(相変わらず前置きが長いぞ)
そんな台風一過、晴れてこの季節だと言うのにまだ気温が30℃まで上がり続けるニコライブルクである。
ニコ :ところでのう、侍従。
そち、この秋に某共和国の首領(ドン)の地に国境線を確定するための会談を
某王国の一方の君主と開催すると言う話はどうなったか。

侍従 :....。
ニコ :如何した侍従。
もう一度聞く。
どぉ~なっておるのか!!

侍従 :いや、それが...。
ニコ :如何したと言うのじゃ。

侍従 :ですから台風やらなんやらで......。
ニコ :なぁ~んじゃ?!
よう、聞こえぬ。もっと大きな声で申さぬか!!

侍従 :春より寒気のため作付が遅れに遅れ、それに追い打ちをかけるようにこの先日
大変な台風被害のため収穫作業が2週間ほど遅れておりますれば...。
ニコ :その奥歯に物が挟まった言い方をしおって、はっきり申さぬか!!

侍従 :お、お嬢様...(涙)。
ジョゼ:あのね、皇帝のお兄にゃん。

ニコ :何じゃ、平民。

ジョゼ:侍従のおじにゃんはこれから玉ねぎ収穫選別出荷作業の進捗遅れを取り戻すた
めに9月10月は農務省に徴兵されて月月火水木金金になるなのよっ。

アレク:シャーッシャッシャッシャッシャ。
これでまたあの情報屋と彼の地で橋頭堡を作る構想を練ることが出来るという
もにょじゃ。

嗚呼、それもこれも全ては...。

ジョゼ:まこと宰相閣下、タムすけ組長。
本当に申し訳ありませんなのよ。
この秋はちょっと伺うのが難しそうになりそうですなのよ。

ジョゼ:申し訳ないのでこの冬にこちらで三者間会談を開催させて頂きますなのよ。
こころよりお待ち申し上げておりますなのよっ。

さ、そろそろやるか。
ポチっとされたし

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