アレクセイ 2回目の誕生日にお手紙を書く
本日で満2歳となられた。
密かにアレクセイ皇太子殿下を本宮廷に迎えるまでの間、その心構えおよび宮廷作法を教育した養育官(ペットショップのお姉さんね)に手紙を出したアレクセイ皇太子殿下である。
アレク:よう!!ねぇちゃん。
俺だよ。アレクセイだ。

アレク:たしか手紙は去年の大晦日以来だったよなぁ。

アレク:宮廷用語は難しくてよぉ、ねぇちゃんに手紙出す時だけは生まれ育った言葉で
書くからな。

アレク:俺なぁ、ちょっとお痛が過ぎて大小関わらず怪我をするんだけど今日で無事に
2歳になったんだぜ。

アレク:それもこれもあの平民のねぇちゃんが俺の面倒をしっかり見てくれたおかげと
皇帝の兄貴と女神の小ねぇちゃんが俺のことを可愛がってくれたおかげだよ。

アレク:メシだっていいもん食わしてもらえるんだ。
お陰で俺、宮廷内で一番体がでけぇんだぜ。

アレク:でもなぁ喧嘩じゃ俺より身体が小さい兄貴にはやっぱり勝てねぇんだ。
一見ヒヨヒヨに見えるけど性根が座っていつでも覚悟ができてるからいざって
時には強ぇんだよ兄貴は。
伊達に皇帝張ってねぇや。

アレク:あ、そうそう。
俺な、この宮廷で迎え入れてくれる条件で貴族扱いにされただろ?
お陰で面倒くさい務めやらなんやらで日々大変だったんだけどよぉ。

アレク:世話係のじじぃが陸軍士官学校にまであげてくれてよ、辛い訓練の日々もあっ
たけど今じゃ帝国陸軍将校様だぜ!!

アレク:「♪我に仇為す國在らば港を出でん輸送船♪」
の覚悟はいつもあるぜ!!

アレク:ただなぁ、今度は海軍士官にさせるなんて言って世話係のじじぃにまた無理や
り帝国海軍兵学校に入校させられちまって遠泳訓練させられるのはちょっと辛
いんだけどな。

アレク:でもな!!俺、頑張ってるぜ!!
海軍兵学校も卒業すれば今度は帝国海軍士官様だからな!!

アレク:俺、毎日楽しくやってるぜ。
この宮殿に来て本当によかった。
この世に命を貰ってここに無事2年を迎えることができたんだからな。
何にも心配はいらねぇよ。

アレク:じゃぁな、ねぇちゃん。
今度はまた年末に手紙を書くぜ!!

侍従 :殿下、皇太子殿下ぁ!!
遠泳訓練の時間でございます。
アレク:にゃに?
やっぱりやらねばならにゅのかにょう、爺!!

アレクセイよ。
いつまで経ってもそのやんちゃぶりと甘えん坊ぶりをこの侍従達に見せておくれ。
ポチっとされたし

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