ニコライブルクの物語
ニコライ 善政たるもの考察す
(努々誤解のなきよう)
国家の運営をするにあたり制度疲労が発生し、国民が苦難に喘いだ場合、劇的に改善する政治体制は何か。
それは有能な者による独裁政治である。
強権により既存利権を維持しようと目論む者達を徹底的に排除し、改革を行うにはもってこいの制度である。
不満を持つ民衆はその行為に対し最初のうちは支持を表明し、喝采を送ることになる。
しかしどんなに善政を敷いたとしても長く続けていると人間である以上、やがて権力の亡者となり、利権を求めてわらわらと磨りよってくる取り巻きの者だけが利権にあやかることになるとやがて市民の不満が増長し、遂には混乱の結果、革命と言う形で独裁者は排除されることとなる。
今回のカダフィ大佐がいい例である。
シリアのアサドもイエメンのサレハも今では枕を高くして寝られる状態ではないであろう。
ニコ :侍従、リビアのカダフィが捕らえられ処刑されたと言うのは本当か?

侍従 :どうやらそのようでございますな。
陛下も特定の者を優遇することなく善政を敷いて統治して戴くことを切に望むもの
でございます。
ニコ :心配無用じゃ。
朕は臣民のために身を粉にする公僕になる覚悟はいつも持っておるでの。

侍従 :流石は陛下。
臣は安心しましてございます。
しかし、こうして思うに侍従はいい時代に生まれてきた。
徴兵されることもなく、戦地に送られることもなく、何ら生活に不住することなく冷戦終結のベルリンの壁の崩壊とか、チャウチェスクの処刑映像やイラクフセイン政権崩壊や911によるアフガン戦役等々、強いては今回のリビアの件とか歴史の節目節目を第三者的な目で見ることができ歴史の生き証人になっているのである。。
ニコ :しかし、欧州が今回の革命勢力に力を惜しみなく貸すとはのう。

侍従 :当然にございましょう。
支援をしたと言うことを口実に革命政権には北アフリカ最大の埋蔵量を誇る油の
権益を独り占めに出来るのでございますれば。
ニコ :見返りも無しに支援はせぬと言うことか。

侍従 :それが国際政治外交駆け引きと言うものでございます。
陛下におかれましては今回の一件、しっかり学び得ることができますよう。
ニコ :全く統治と外交はめんどいものじゃのう...。

この世界ではちょっとでも気を抜くと世界から食い物にされる。
今のこの国も決して例外ではないのである。
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