ニコライブルクの物語
アレクセイ 夜間偵察訓練
大東亜戦争当時、旧帝国海軍は暗闇でも敵を発見するために独逸にて開発された赤外線照準器の試作品を取り寄せる。
だが、結局帝国海軍ではそれを採用するには至らなかった。
理由は、その視認最大距離は2kmが限界なのと夜間でも洋上に浮かぶ十数キロ先の敵艦を発見することができる極度に訓練された視力を持つ偵察員が存在したためである。
彼等の昼間の行動は艦内の赤色電球ひとつ灯る暗がりの部屋でじっと動かず一点を見つめ視力を極度に高めたという。
そのなかには夜間暗闇の洋上で数十km先の敵艦を発見できるバケモノじみた奴まで存在したらしい。
(結局帝国海軍で使用しなかった赤外線暗視装置は帝国陸軍が興味を持つものの最後まで開発・量産することができなかったのであるが...)
アレク:にょう、爺。
こにょようにゃことをしてにゃにか意味があるにょかにょう。

侍従 :殿下。
夜襲をかけるためと防備を固めるためには必要な訓練でございます。
闇夜においても常に敵を発見できる視力を培わなければなりません。
アレク:しょにょようなことせずともわしはネコ族だから暗闇でもよぉ見えとるぞ。

侍従 :何をおっしゃいます!!
油断せず、普段日頃の訓練が...。
アレク:あっ!!爺、そこは!!

(ドガっ!!)
侍従 :あ”っ、痛ってぇ!!
何か固いものに足の小指ぶっつけちまった!!
アレク:爺、訓練が必要なのはどうやら爺のようじゃにょう。

どーして足の小指をぶつけるとあぁも、もんどり打つほど痛いのだろう...。
(因みに侍従はトリ目であるT▽T)
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