ニコライブルクの物語
ジョゼフィン 6回目の誕生日を迎える
彼女のその宮廷における実務は6年を経た今でも堅実なものである。
官僚とはかくもこうあるべきなのだ。
ジョゼ:みにゃさん、こんにちは。
あたしジョゼフィンなのよ。

ジョゼ:あたし、今日で6歳になったなのよ。

ジョゼ:右も左も分かんない状態でこの宮廷に登第してもう6年。

ジョゼ:当時はあたしもニャンドルだの何だの言われて皇帝のおにいにゃんのお世話係
だったんだけどたけど...。

ジョゼ:いつもその辺にゴロンしているこんなのや、

ジョゼ:意味もなく身体が長い甘えん坊のこぉんなのとか、

ジョゼ:こともあろうに

ジョゼ:こんな奴までの面倒まで見なきゃならなくなっちゃってあたしもすっかりおば
さんになっちゃったなのよ。

ジョゼ:でも、こんなところでへこたれてる場合じゃないなのよ。

ジョゼ:あたしがいないと、この宮廷、強いてはこの帝国は瓦解するなのよ!!

ジョゼ:さてと、こんなところでぐたぐた言ってる暇はないなのよ。

ほんと、お願いしますよぉ、ジョゼフィンお嬢様。
ジョゼ:あぁに他人ごとみたいに言ってるなのよ侍従のおじにゃん!!
秋の大豊穣祭企画の準備はどうなってるなのよ!!

嗚呼、ジョゼフィン。
相変わらず人使いが荒すぎる...(涙)。
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ニコライ皇帝直轄領地収穫日記
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ニコライ宮殿 風除室扉改修工事
これは日々快適安全に暮らすためには必要不可欠なことであるがニコライ宮廷とてそれは例外ではない。
このニコライ宮殿も既に築城してから20年。
内外にニコライ皇帝陛下の威光を示す上でも屋根の塗装、サイディングの張り替え、宮廷車両駐車箇所の地盤整備等々、宮殿のメンテナンスは欠かすことのできない国家事業なのである。
ニコ :して、侍従。
なんじゃ!!朝ぱらからこの騒音は!!

侍従 :はぁ、実は風除室の扉が耐用年数を過ぎまして、新しい物に取り替える工事を
行っている由にございます。
その風除室の扉。
一見何ともなさそうに見えるものの...

よく見ると多数の訪問者に踏まれレールも歪み、

開閉もしずらくなり、ぴったり閉まらなくなりつつある。
この場合、冬になると隙間から雪が吹き荒み風除室内に雪が溜まってしまうと言う恐ろしい事態となってしまうのである。
アレク:兄上、金属を切断する音と言うのはこうまで凄まじい音がするもにょかにょう。

ニコ :全く、何やら恐ろしげな音じゃのう。

ニコ :皇太子、そち、ちと工事の進捗を見てまいれ。

アレク:え?!わしがか?兄上?

ニコ :いいから早く行って見てまいれ。

アレク:しょうがないにょうもう、どれ...。

アレク:おぉ、やっておる、やっておる。

ジョゼ:移民!!どういう状況になってるなのよ?

撫子 :ちゃくちゃくと作業は進んでいるようですよ、おっしょさん。

フレイ:(こううるさくては、おちおちメシも食えぬわ...)

ニコライブルクには欠かすことのできない風除室。
厳冬期には強烈な風雪から玄関を守るため、また風雪の中から帰還した時など家の玄関を開ける前にその身に付いた雪を払い落すために必要な風除室。
そのための扉は軍事要塞のべトンに匹敵するに値するほど必要不可欠な重要アイテムなのである。
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而して工事完了。
↓
アレクセイ 事の重大さに全く気付かず
ニコ :いまよいか、平民。
皇太子のことで話がある。

ニコ :最近、皇太子のしっこテロが横行しているがそちの教育の悪さではないのか。

ジョゼ:皇太子殿下、あれほど御諌めしたのにまだやってるの?なのよっ!!

アレク:伸び伸ぉ~びじゃ。

ニコ :それ、見たことか!!
そちが甘やかしすぎたのじゃ!!

ジョゼ:失っ礼しちゃうなのよ!!
あたし、ちゃんと教育してるなのよ!!

ニコ :この朕に反論するか!!
平民の分際で不敬であるぞ!!

ジョゼ:もう、あったまにきたなのよっ!!

ニコ :これ!!やめんか平民!!
朕は帝国を統べる皇帝なるぞ!!

アレク:まぁまぁ、平民、短気はよくないにょじゃ。

撫子 :あらぁ、始まっちゃったぁ...。
子育てのことで喧嘩している夫婦みたいだなぁ...。

フレイ:喧嘩が原因の本ニャンがわかっていないようぢゃのう...。

嗚呼、夫婦喧嘩は犬も食わず。
あ、いや、夫婦げんかではなかった。
階級闘争だ^▽^;。
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東の帝国からの贈り物その2
命の水、我が愛しのグリューナーちゃん
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アレクセイ 今回も大きな勘違い
海上戦闘とは古来より軍艦同士のぶつかり合いから始まり、そのうち軍艦同士の投石機からの撃ち合い、やがては艦砲の撃ち合いに戦術は変わってゆく。
しかし20世紀前半、航空機の出現によりその発想は大きく変わり、大東亜戦争の時代になると航空母艦から出撃する航空機を使用した鉄鋼爆弾による急降下爆撃および魚雷による雷撃が絶大な効果を発揮していくこととなる。
アレク:爺!!
これはにゃんにゃにょじゃ?

侍従 :愛知航空機が開発した99式艦上爆撃機でございます。
アレク:脚が出たままか?
古めかしいにょう。

侍従 :何を仰います!!
この飛行機があればこそ大英帝国、米国の軍艦船を軒並み沈め、欧米列強の圧
政から亜細亜の解放を早めた功績大の航空機なのですぞ!!
アレク:ふぅ~ん、この飛行機がにょう...。

アレク:ん?こっちはにゃんじゃ?さっきのやつよりちょっとカッコいいにょう。

侍従 :これも愛知航空機が開発した雷撃も急降下爆撃もこなせる高性能艦上攻撃機、
「流星改」にございます。
そろそろいい加減作ろうかなぁと思いまして、どちらから作ろうか思案中にござい
ます。
アレク:おぉ、そうじゃ!!あにょにゃあ、爺!!わしにょう!!
これが完成した暁にはタムすけの国の護衛艦を攻撃して駆逐したのち、
対2重王国からの防衛基地をあの地に作りたいにょじゃ!!

侍従 :いや皇太子殿下、完成してもプラモデルなのでそれはムリ!!
アレク:う、うにゅう...。

だが、同大戦末期になると弾頭に埋め込んだ近接自動信管(俗に言うVT信管(Variable-Time fuze))の開発により急降下爆撃機、雷撃機の存在は絶対的有利な攻撃法とはなり得なくなる。
そこで次に開発されたものが航空機または艦船から敵艦砲射程外より発射され、音速に近い速度で目標を自動捕捉し、敵艦を破壊できる対艦巡航ミサイルであるがアレクセイ皇太子殿下がこの兵器の存在を知るようになるのはもう少し後の話である。
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ニコライ庭園食糧日記
↓
フレイヤ 侍従の企みに怒り収束することなく

これでは庭の草取りも出来やしない...。

当然、雨が上がって晴れになっても玉ねぎ畑に入ることも叶わず。

この時期、こんなに雨が降られると茎から水が入って中で腐っちまう。
(選別作業でまた苦労する...(涙))
で、話は昨日に遡る。
アレク:にょう、爺。
こう、豪雨ばかりでは気が滅入るにょう。

侍従 :何やら、ニコライブルク南部の方と内地北部では物凄い豪雨だそうにございま
すよ。
撫子 :おっしょさん、全然やむ気配がありませんよ。

ジョゼ:(...困ったなのよ。また女神様が激発しているなのよ...)

アレク:にょう、平民。
こう雨ばかりでは蒸し暑くてかなわにゅ、何とかして欲しいにょじゃ。

ジョゼ:今、予算と工事時期を天秤にかけて前向きにエアコン配備を検討してるなのよ。
今暫く辛抱するなのよ。

アレク:う、うにゅう...。

ニコ :侍従!!とにかく何でもいいから女神の機嫌を取り戻してこい!!

そうは言ってもなぁ...。
フレイ:(ぢぢゅうの奴め、またこの妾をマルガリータにしようと企てるとは)

フレイ:決して許すまぢ!!

嗚呼...。
ってか、何やら首都圏以南は雨が降らず渇水の恐れが出てきていると言う。
水田からは軒並み水が無くなりこのままでは稲が全滅だそうな。
(また十数年前の米不足となるのか...)
ってか、シベリアの油田やガス田から何千㎞もの長距離をパイプライン引く技術が確立しているんだから日本全国のダムどうしパイプライン引いて豪雨とかで水が余ってるところから渇水しているところに水のやり取りってできないのかなぁと思う侍従なのである。
(まぁ、莫大な費用がかかり工法と運用の難しさはあるのだろうが...できるでしょ、この国であれば)
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同盟国からの慰問の品
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フレイヤ 御神託を残すもジョゼフィン抜かりなく
これは人生において決して逃れることのできない巡回行程である。
例えそれが豊作であろうとも...。
フレイ:ぢぢゅう!!

侍従 :は、はい、女神様。
フレイ:明日、関係各所の調整の都合でどうしても雨を降らせねばならぬ。
今日中にイモとトマトとピーマン、ナスビ、サヤインゲンを採れるものから
採っておくのぢゃ!!

侍従 :あ、あぁ...(そう言えば)。
フレイ:よいな、妾の神託、無碍にするでないぞ。

侍従 :うげげ...。
と、言う訳でジャガイモとアピウスを収穫した。

ジャガイモは、これだけあればなんとか来年の2月までは持つだろう。

ほかのトマト、サヤインゲン、ナスビ、ピーマンは...。

...く、食いきれん...。
ジョゼ:はぁ~い、みにゃさん、あたしジョゼフィンなのよ。

ジョゼ:おにいにゃんの宮殿周辺のお住まいの方、またはハウプトニコライブルクお住
まいの方に朗報なのよ。

ジョゼ:ちょっとおにいにゃんの宮殿の近くまでお越しの際は寄って頂くとちょっとだ
けで申し訳ないんだけどお裾わけをするなのよ。

ジョゼ:あたし語検定資格、ニコライブルク国家検定資格をお持ちの方は特に特権行使
ができるチャンスなのよ!!

各位、この機会に是非、来れるものなら来て見やがれ!!
トマトが各位を待っている!!^^
お詫び:kitcat様。
折角頂いたアピオスですが、私の不徳の致すところで不作にございました。
これに懲りず今後も精進致しますので何卒、寛大な御心を!!
撫子 :侍従さん、皇帝陛下がアピオスの件でシベリア送りがどうとかこうとか言って
ましたよ。

うぅ...(涙)。
(来月は嫌でも抑留生活だぁ...)
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侍従 ゆいレールを学習す(第6日目最終日)
ご安心召され。
本日、無事帰国した侍従と給仕係である。
搭乗までの時間があったので那覇空港から歩いて10分のここに行ってきた。


(ゆいレール展示館)
それは、ここの会社の敷地内にある。

この敷地は、航空自衛隊那覇基地と隣接している。


この、ゆいレール展示館。
嬉しいことに無料である。
早速入ると...。

各駅の写真がすべて展示されている。
しかも、モニタではゆいレールができるまでの工事風景等々、社会勉強になるVTRが放映されている。
(これを見ると本当に勉強になるぞ)
因みに、戦争前には沖縄にも鉄道があったらしい。

「なるほどぉ、そうだったかぁ」
の連続である。
見物し終わって、那覇空港に戻る途中、勤務に付くゆいレール職員を発見。

沖縄で那覇にいると本当にお世話になるゆいレール。


なかなか便利なのである。
だが、必要以上の興奮は無い。
なぜか。
侍従は「鉄」ではないからである。
帰りの飛行機搭乗後、そっこーで爆睡した侍従。
意識が戻ると既に機体は搭乗口に到着していた。

いやぁ、今回は年甲斐もなく本っ気で遊んだ。
遊び過ぎて思いっきり疲れた。
空港から車の運転をして帰るのも億劫なくらい遊びまくった。
お陰で南方の土人と見まがえるほど真っ黒(いや、真っ赤か^^;)に日焼けもしてしまった。
親とネコ達のことを考えるとこんなに長く旅行できるのも今年が最後かもしれない。
以上、侍従編琉球見聞録完。
以降、給仕係のブログ沖縄編に続く
(と、思う^^)
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侍従 海への執着はまだまだ続く(第5日目)
そんな給仕係の提案でやってきた那覇埠頭。

泊っているメルキュールホテルから歩いて10分、1.1kmの場所にその船は停泊している。
と、言う訳で今日はそのオルカ号に乗って海中散歩をしてきた侍従と給仕係。

早速乗船と言う時になって、物っすげぇースコールに見舞われる。

(10数メートルの船まで移動時、エライ目にあった)
それでも何とか乗船し、那覇港を出港後、ビューポイントまで移動する。

(船先に立ち航路の指揮を執る侍従(ウソ^^))
海の中はいっぱいお魚さんがいたよ。

(コンデジだと上手く撮れん)
昼からは、奥武島に行ってみた。
この時はちょうど引き潮で潮だまりが至る所に点在している。

引き潮に乗り遅れて潮だまりに取り残されたお魚さんがいっぱいである。

こんな岩場でもブーツは大活躍である。
いや、楽しい、楽しー!!
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その頃、ニコライ宮殿では...。
↓
侍従 海水に浸かればとことんまで(第4日目)
今年は等々タガが外れて塩水どっぷりである。
さてと。
昨日の伊計ビーチに続いて島から島に架かる橋を渡って...。

今日行ったビーチはここ!!

(古宇利島ビーチぃ!!)
ここは、泳いでいる傍から海中にはお魚さんやヤドカリさんがいっぱいいるそれはそれは綺麗な美ら海なのである。
(伊計島ビーチもそうだが、水がきれいなので目を開けてもそんなに痛くないのだ)

(もはや漂流物と化している侍従)
因みに古宇利島は、沖縄本島よりこの橋を渡ってくる。

布哇もサイパンもそうだが、沖縄は島なので大きな川が無い。
従って川に運ばれる土砂がほとんどないため、海が本当に綺麗なのである。
だが、日に焼け過ぎて全身火ぶくれと言う恐ろしい報いとなってかえってくるのは致し方が無い話ではある(涙)。
カチカチ山さぁT▽T。
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侍従 遂にブーツを脱ぐ!!(第3日目)
マスコミでは太陽光を浴び過ぎるとやれ皮膚がんになるだの何だの言うがコーカソイドの白人じゃあるまいし、メラミン色素がある程度保持している東洋人にはそんな心配なぞないわ!!
と、言う訳で早速海中ロードを渡り、行ってきました伊計ビーチぃ!!

ビーチにはいろんな奴がいる。
休暇で羽を伸ばす米ぇ~兵ぇ~ども。


そんな侍従も今年は、泳ぐよ!!
ブーツも脱ぐよ!!

早速海に向かう侍従。

と、言っても仰向けでぷかりぷかりと浮いていただけであるが。
いや、布哇もいいが、沖縄の海もきれいでなかなかいいぞ!!
思いっきり日に焼けちまったよ。
あぁ~、沖縄の海はいいなぁ。
(この報いはこの秋のたまねぎ収穫農奴の巻に続くのだが...)
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アレクセイ 断固として内務権力に抵抗す

さてと。
国家権力が治安維持を名目に過度な監視を庶民に対して強めるとどうなるか。
庶民は必ず監視の目を盗み何らかの形で抵抗を試みる。
しかもそれが発覚した場合、その行為は為政者にとって計り知れない影響をもたらすのである。
さて、師匠ジョゼフィンよりアレクセイの身の安全と言う名目のもと、実質的にはアレクセイの犯罪防止のために監視を命ぜられたその弟子撫子。
今日も職務に励むのであるが...。
撫子 :こんにちは、撫子です。

撫子 :あっちのブログでも給仕係さんが悩んでおいでですが、最近皇太子殿下の行動
に問題多々ありです。

撫子 :これはまた普段に増して一層の監視を強めねばなりません。

アレク:移民め...。
監視監視と言いながらこのわしをどこまでもつけまわしおって。
これでは厠もおちおち落ちついてゆっくりたすことなぞできにゅわ。

アレク:おぉ!!
そうじゃ、今こそ思い知らせてやるにょじゃ。

而して...。

侍従 :あ”~!!
だ、誰だぁ!!こんなところに粗相をした奴ぁ~!!
アレク:しゃーっしゃっしゃっしゃっしゃっしゃっしゃ。
移民の驚愕する顔が目に浮かぶようじゃ。

撫子 :これは私の手に余るなぁ...。

撫子 :早速、おっしょさんに報告しなくちゃ。

給仕係が宮殿にいなければ決して起こすことのないアレクセイのおちっこテロ。
問題は給仕係なのか...。
それとも撫子がストーカーまがいにアレクセイにまとわりつくのが問題なのか。
ことの真相に決して口を割ることの無いアレクセイ皇太子殿下なのであった。
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