侍従 収穫作業を完了す
(嗚呼、灯台もと暗し)
さてと。
侍従が子供の頃、玉ねぎの収穫は数多くの「でめんさん」と呼ばれる季節農業作業者達が手でひとつずつ玉ねぎの葉をハサミで切り、掘り起こしていった。
(ほんと子供ながら気が遠くなる作業をよくやったよ。偉いぞ!!俺!!)
それを掘りおこすと蓑(み)と呼ばれる籠に玉ねぎを集め入れコンテナに入れて集積した。
(子供ながらよく集めてコンテナに入れたよ。偉いぞ!!俺!!)
だが、今じゃ大人数の「でめんさん」の確保に苦労することもなく、人件費もかからず軽油さえあれば収穫機が全てを文句も言わずやってくれる本当に便利な世の中である。
ニコ :なぁんじゃ、侍従。
例年だともそっとかかる収穫作業がもう終わりか。

侍従 :はぁ...。
撫子 :侍従さん、今年はリキ入れて頑張ったんですね?

侍従 :いえ、収穫機の速度ペースは例年と同じですよ。
アレク:爺!!
じゃぁ、わしと遊んでくれ!!

侍従 :か、勘弁してくださいまし殿下。
今日はヘロヘロウゴ―です。
畑と家の倉庫の間を玉ねぎ満載したトラックで何往復運転したと思ってるんで
すか。
ジョゼ:で?
今年はどーしてこんなに早く終わったなのよ?

今年は作付が遅れに遅れ、畑に苗を移植したその後の次期には日照時間が足りず、しかもいらん雨ばかり降ったため実が小粒の玉ねぎが多い。
実が小粒だとコンテナに入る玉ねぎの数が多くなる。
収穫機が進む距離に対し、その分コンテナに玉ねぎは一杯入るから収穫機のコンテナ交換時間が少なくなる。
必然的に収穫作業は例年より早く終わると、こういう仕組みなのである。
いやぁ、でも参ったなぁ。
今年はまともに売れる大きさの玉ねぎがどれだけあるんだろう。
選別作業がこわいぜ...。
フレイ:妾を崇めず罰あたりなことばかりしていた神罰ぢゃ!!

いるんだね。
神様って...(涙)。
(でも、採りこんだ玉ねぎが乾くまでまたしばし解放さぁ ̄▽ ̄)
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