侍従 給仕係と自治王国を表敬す
欧州で言えばスイスとオーストリアに挟まれたリヒテンシュタイン公国、もそっと有名どころではルクセンブルク大公国がそれにあたる。
ここニコライブルク帝国内においても、優秀な自治能力と外交力で独立自治権を獲得した類稀な王国が存在することも例外ではない。
ニコ :侍従、侍従はここにある!!

侍従 :はい、ここに控えております、陛下。
ニコ :そう言えばの侍従、帝国内にも類稀なる才能を持つ二人の女王が治める自治王
国があったの。ほれ、何と言ったか...。

侍従 :はっ、アビシニア王国にございます。
ニコ :そち、朕の名代として彼の国に表敬に行ってまいれ。

侍従 :は?はぁ?
ニコ :「はぁ?」ではないわ、委細は平民に聞け!!平民じゃ!!

ジョゼ:侍従のおじにゃん、皇太子殿下下賜の賞を持って彼の王国に行くなのよ。
向こうの女王達には既に通達済みなので越境しても銃撃されたりはしないから
安心するなのよ。

アレク:爺、このわしが言うのもにゃんじゃが、向こうの女王はかなり気性が荒いと
聞くでにょ。
くれぐれも失礼のにゃいよう、心して行くにょじゃ!!

侍従 :はっ!!

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と、言う訳で宮殿から車で行政区を2つ跨いで特別自治区にある王国城に到着した侍従と給仕係なのだが。

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