ニコライ 無理を言い侍従疲弊する
しかしその美しい庭園の陰には、その美しさを維持するために多くの庭師達の弛まない仕事があってこそ、その美しさが保たれているのである。
しかし、何においても例外は存在する。

ニコ :侍従!!
侍従はここにある!!

侍従 :ははっ、ここにまかり越しましてございます、陛下。
ニコ :侍従!!
朕の庭園が荒れ放題になっていると難民が口しておったが、それに相違ない
か!?

侍従 :うっ!!えぇ、いや、ま、まぁ...。
ニコ :なんじゃ!!
その、奥歯に物が挟まった受け答えは!!

ニコ :そちは、朕の勅問を軽視するか!!

侍従 :め、滅相もございません、陛下。
これには深い訳がございまして...。
この6月、記録的な長雨続きのハウプト・ニコライブルク。
雨ばかり降るお陰で、土が乾かず雑草駆除の作業もままならない状態である。
このまま手を拱いて(「こまねいて」と読みます)いては庭園はますます雑草が生い茂るばかり。
かと言ってフレイヤの逆鱗なのか否かはさて置き、天気にはどうあがいたところで勝ち目はないのである。
ニコ :言い訳は聞きとうない!!

ニコ :よいか、これは朕の帝国の威光に関わる問題じゃ!!

侍従 :(うぅ...(涙)この見栄っ張り!!)
ニコ :週末、内地から検定資格保持者を朕が謁見する前になんとかいたせ!!

侍従 :え”っ、えぇ~?!
ニコ :よいな!!
これは勅命である!!

侍従 :嗚呼、陛下。
そのようなご無体。叶わぬ場合、臣は如何なりましょうや。
ニコ :シベリア送りじゃ!!

きゃー!!(涙)。
明日から雨が上がるようだからニコライ庭園を綺麗にしようかね。

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