委任統治領 モフモフ不正蓄財疑惑
しかし歴史上、書物や画像、映像に記録に残されているこれらの事実は、ほんの一握の凡例でしかない。
なぜならば、その当事者たる者達は、その事実をあらゆる知力・策謀・奸計・謀略・暗殺を用いて揉み消しにかかるからである。
さてと、前回に引き続き、侍従が委任統治領入りし、仕事に入る1日前に話は遡る。
(回想....)
ニコ :マロン侯爵には、朕からくれぐれも良しなに伝えるがよい。

侍従 :御意。
と、言う訳で早速マロン侯爵閣下から拝謁を受け賜った侍従。
全身全霊、身につけた技でニコライ皇帝陛下の名代としての侍従を歓迎するマロン侯爵閣下。
(また、前回伺った時よりもひとつ芸、いや、技を身につけられましたな...)
あ、そう言えば...。
(またも回想...)
ジョゼ:侍従のおじにゃん!!
最近、マロン侯爵閣下の周辺で何やらきな臭い噂を耳にしたなのよ。

侍従 :は?
してそれは?
ジョゼ:どうやら、ここ最近委任統治領で不正に大量の帝国モフモフ(※)が流通して
いると言うタレコミがあったなのよ。

(※:ニコライブルク帝国流通通貨)
侍従 :(お嬢様じゃあるまいし)
あの頭のてっぺんにお花が咲いているマロン侯爵閣下に限ってそのようなこと
あるわけが...^▽^。
ジョゼ:不正モフモフ備蓄は、帝国の大罪。決して見過ごすことはできないなのよ。
万が一、そのような事態があれば憲兵隊を委任統治領に送り込むなのよ。

と、言う訳で、
和やかなムードの中、寛ぐ侍従を尻目にしたまさにその時!!
あ”っ!!!
領主の身でありながら、唐獅子模様の頬かむりで盗人となったマロン侯爵閣下。

(副業で略奪した物を横流しして不正に帝国モフモフを蓄財していたのか!!)
国家的犯行がばれて狼狽するまろん侯爵閣下。

侍従を懐柔せんと必死のまなざしを送るマロン侯爵閣下。

遂に...。

おぉ!?
お茶だ!!
お茶受けもあるぞ!!
(お嬢様、わざわざお茶を立ててくださいましてありがとうございました。
結構なお手前、美味しゅうございました)
しかもその後は、ディナーまで用意してくれて...。

(ブレアガーデン仙台)
これを受けてすっかり懐柔されてしまった侍従。
結局、マロン侯爵閣下のこの一大スキャンダルは、遂にジョゼフィンの耳に入ることはなかったのである。
(先生、ご内儀様、お嬢様、ありがとうございました)
撫子 :侍従さん、甘いです。
おっしょさんの諜報網は、帝国海外統治領土まで完璧に張り巡らされています。

果たして侍従は証拠隠滅罪が適用されて準シベリア送りとなるのだが、それはまた来年の話である。

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