ニコライブルクの物語
アレクセイ 己のルーツに頓着なく
よく人から先祖の畑を残してもらえていることに対し、僻まれたり羨ましがられたりするのだが、その者達は根本的にわかっていないことがある。
その残してくれた畑や土地はただ漠然とある訳ではないのだ。
侍従の先祖がまだ機械もない時代、鬱蒼とした森林の中を僅かな食糧と極寒の地の中で歯を食いしばって切り開き開墾して残してくれたお陰で今の自分があるのである。
アレク:爺、これは何じゃ?

侍従 :これは、爺の先祖が着の身着のままこの地に入植し、筆舌尽くし難い思いを
してこの地をここまで切り開いて行った者達のそれはそれは凄まじい開拓の
歴史書なのでございますよ殿下。
アレク:これがにょう。

侍従 :この爺のルーツの記録と言っても過言ではありませぬ。
爺にとっては旧約聖書と並ぶくらいのそれは大事な歴史書なのでございます。
アレク:兄上は既に読んでおるにょか?

ニコ :皇帝たる朕に於いてはこの地の歴史を研究せしむる者は、郷土を愛する心を
養成し、朕の帝国が他国に破られざるの国たる信念を固定せしむるを主とし
たりじゃ、皇太子。

アレク:兄上の言っていることはわしには難しくてようわからにゅ。

今はわからくともいいのだ、アレクセイよ。
どんなに自分が成り上がろうとも落ちぶれようとも自分のルーツをしっかり知っていれば決して思いあがることもなく、必要以上に卑屈になることもなくお天道様に堂々と胸を張って生きていけるのだ。
侍従が従兄弟たちの農作業を手伝うのも全てはここに端を発するのである。
嗚呼、今回は哲学だ。
(どこがじゃ!!)
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自分が誰なのかをちゃんをわかって
地に立っていたいですよね。
お天道様に胸を張って生きていきたいものです。
などと、今風な事を申してみましたが、歴史の重み、自分のルーツはシッカリと残したいですわね。
私は、京都の方でおじゃりますわね(笑)
それを知ったとて、何ら変わる物ではないのですが。
自分の心に、密かに刻むもの・・・でしょうかしら。
分厚いな~これ!全部読みました?(笑
でもなかなかの心意気。今年の秋までその気持ちは忘れずに^^;
開拓ってロマンを感じる言葉だけれど、実際は苦労も多かったでしょうね。侍従長殿、その心意気があるのであれば、すすんで農作業のお手伝いをいたしましょう!
>必要以上に卑屈になることもなくお天道様に堂々と胸を張って生きていけるのだ。
素敵なお言葉ですね。
玉ねぎひとつにも、先人の汗と涙と知恵がぎゅっと詰まっているのでしょうね。
侍従長さん、玉ねぎ作業が始まる寸前、春先に読むと、
よりいっそう玉ねぎ作業に積極的になれるかも~^m^
ちんぷんかんぷんでございます。(^^;)
枕にするには、ちょ~っと固そうな本…。
でも、押し花なんぞを作るときには役に立ちそうですね~。
自分のルーツねぇ。
ず~~~っと遡れば、あら、あなたも遠いご親戚~?ってなりそうですが、
家系図でも残ってなければ、せいぜい3~4代ぐらいまでしか
わかりませんよね。(^^;)
あ、そう言えば、この間見た「鶴瓶のなんとか」って番組で、
俳優の谷原某が自分のルーツを探して
広島県の三原市をうろうろするというのがあったけれど、
執念が実って(?)意外な事実が分かったり、
存在を全然知らなかった親戚に巡り会えたりと、
なかなか興味深い内容で、思わず真剣に見てしまいました。
地元でちゃんと墓を守ってる人の存在があればこその出会いだったのですが、
やはり先祖を大事にするというのは大切なことなのですねぇ。
しみじみ~。
全くですな(笑)。
切ることの許されない代々伝わる家宝の刀みたいなものとも言われていますな。
だぁ...TT。
ほんなあほな様
うっ!!
い、痛い所を....。
ですが何のかんの言っても身体が勝手に....。
畑の方角へ勝手に....。
くりひなママ様
いや、ルーツと言ってもそのルーツは内地では土地を貰えなくて流れてきた百姓の三男坊の子孫でございます。
ま、畑仕事をしていると確実に大地には立っていますな(笑)。
元気猫様
はい。
一応^^;。
取りあえず自分の一族の祖の部分は(笑)。
自分のもの心がついた所はわかっていることなので端折りましたが^▽^;。
ましゃ治様。
実は当時の写真とか結構載っています。
よくこんな写真が残ってたなって感じです。
ばあちゃんちに2代目のひいひいひい爺さんの写真があるんですが、その写真も掲載されてました。
が、当時のカメラなので顔がはっきり写っていません(笑)。
llamaおば様
いやいや、内地から見ればたかだか百数十年です。
まだまだ歴史は浅いのですよ。
なに?
京の都出自とな?
どおりで雅な訳ですわ^^。
yae様
いや、一枚の紙が厚いんですよ(笑)。
ニコライの言いたいことは己が育った郷土を思い、よく知ることでその地を愛することができると、さすれば強くなれるのよと言ったことですかね。
> 今年の秋までその気持ちは忘れずに^^;
あ、それとこれとはまた話は別でね^^;。
ちゃちゅけ。様
苦労なんてものじゃないみたいですよ。
道具もまともに無い頃、木の根を掘り起こすのに丸2日かかったとか冬朝起きて目が覚めたら布団の上に雪がかかってたとか凄まじい話が一杯でしたわ。
クマに襲われて一族全滅とか。
でも農作業は進んでやりたいとは...^^;。
yuki様
言葉は素敵でもそれが実践できない所に悲しいものがあります。
(実践できてたらさぞ立派な人間になっていたでしょうに(笑))
なので畑はただある訳ではないんですね。
(くっそぉ、余計な物残しやがって(笑笑))
嗚呼、バチあたり^^;。
まろん様
1ページの紙が厚いので結構かさばっています。
(思ったほどページ数無いのですよ)
いや、内地の方はご自分のルーツ、相当遡らないといけないでしょう。
何と言ってもこちらとは歴史が違いますし。
先祖無くして今の自分は無しですからね。
その割には先祖に顔向けできない生き方しています^^;。
こて家様
いや、あまり真剣に受け取られませぬよう。
たかだか知ったふうなことを言っているだけでございます(笑)。
今時こんな文章書く奴なんかいませんよね(笑笑)。