ニコライブルクの物語
侍従 今年も池を造成す
さてと、
我が家がニコライ皇帝領となる前、太古の昔より先住民が住んでいることは意外に知られていない。
我が家が建つ以前から彼等とは付き合いが深いのである。(一緒に暮らして十数年)
彼者達の名前はキンコ(右)とクスコ(左)である。何のことはない。鯉である。

夏になるとニコライ皇帝領に彼等に開放するための池が急遽造成される。
池と言っても大げさなことは何もない。
ホームセンターに売っている100ℓのキングたらいを置き、そのまわりをレンガ取り囲み、たらいの中に濾過器を置いて水を張ったら完成である。
造成時間約15分である。

本当は、コンクリート池を作ろうと思ったのだが、悲しいかなニコライ皇帝領一帯の地盤は泥炭地なのだ。
家を建てる場合、泥炭の地盤より下の層(我が家は18mだった)までパイルを打ち込まなければ土台が傾いてしまう。
スポンジの上に爪楊枝を突き立てその上に箱を置いた状態と思っていただければおわかりであろう。
そんなところにコンクリート池など作るのは愚の骨頂である。コンクリートと水の重さで傾き地盤沈下を起こしてしまう。
(たかだか、池のためにパイルを打つのもアホらしいし)
加えて冬は気温が氷点下まで下がり雪が積もる。
水を抜いたところでコンクリートの中に水分が残っていると冬季凍結して膨張し、施工が悪いと次の春には池はヒビだらけである。
そこで思いついたのが前述したキングたらい池である。
我ながら名案である。(自画自賛とはまさにこのことだい!!)
侍従:今年もまた、領地にあの者達の池を造成致しましてございます。
ニコ:朕は眠いのじゃ。その件はそちに任せるゆえ、良きに計らうが良かろう。
侍従:ははっ。

てな訳で、お池は寒風吹きすさむ9月下旬まで開放される運びとなるのであった。
ブログランキング参加中。ポチっとされたし。
