ニコライブルクの物語
侍従 サミットが終わりホッとする
ここで、ちょっと皮肉を書くことにする。
ニコ:侍従、侍従はどか。
侍従:ははぁ、ここに。
ニコ:のう、侍従。今週慌ただしいかったが、何かあったのか?朝なぞ輸送用ヘリのまわりを取り囲むようにしてガンシップが洞爺湖方面に飛んで行ったが。

侍従:要人を乗せたヘリを護衛していたのでありましょう。しかして今日がサミットの最終日にございますれば。
ニコ:おぉ、そうであったな。して、何か決まったのかのう?
侍従:いえ、別段取り立ててこれと言ったものは何も。
ニコ:何?各国の偉い者共が集まって一体何をしていたのじゃ?
侍従:彼者達は、地元で採れたジャガイモを食しに参ったのでございましょう。
ニコ:そうか。そのためにわざわざ世界中から肌の黒い者や、頭が黄色い者や、碧眼の者や、大陸から来た者共が集まったと、そちは言うのじゃな。

侍従:左様にございます。CO2削減と言いながら大型ジェット旅客機に乗って来られる方々や、貧困を訴えにこれまたお金のかかる飛行機を使って来られた方々が、これまたお金のかかる洞爺湖そばのハイランドにある豪華ホテルで地元のジャガイモを食しに参ったのでございます。なので、地球温暖化も貧困もこの方々を伺うに世間が騒ぐほどまだ深刻ではないのでございましょう。
ニコ:なるほど、そちの言うこと、いちいちもっともじゃ。
侍従:街中も警察が多ございましたなぁ。あれだけやるのであれば戒厳令を敷いて頂いた方が私めも合法的に会社をサボれましたものを。あ、そう言えば私め、ナマ胡錦濤を見ました。
ニコ:なに?して、胡錦濤とやらは、どうであった。

侍従:日本語も話せない普通のおっさんにございましたな。
ニコ:まぁ、よいではないか。サミットで何も決まらずとも、そちは朕の食事さえ確保してくれればそれでよいわ。

侍従:はは、御意のままに。
ジョゼ:結局そうなるのね。ま、あたちはサミットなんてどうでもいいのよ。

そんな訳で、札幌、敷いては北海道を騒がせただけで何も決まらないサミットが終わり、またいつもと変わらない毎日が続くのである。
あ、そういえば19世紀にもこれと同じようなことがあった。ウィーン会議だったか。会議は踊るなんて言う映画を見たのを思い出した。
歴史はくりかえすのね。
ほんとカルマってるわ。
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